出版社内容情報
キョウコは、月10万円の生活費で「れんげ荘」で
おおむねのんびり穏やかに生活している。
母親が突然倒れ、救急病院のICUに運びこまれたり……、
バイトしては海外旅行をしていた隣人で
「旅人」のコナツさんの将来について相談に乗ったりと……、
いろいろなことがあるものの、ラジオを聴きながら、
ゆっくりコーヒーを呑んだり、時折遊びに来ていた猫(ぶっちゃん)が
飼い主と散歩しているところに出会ったり……。
日々季節の移り変わりを感じながら、
丁寧につつましく暮らす、小さな幸せの物語。
群ようこ[ムレヨウコ]
著・文・その他
内容説明
心の恋人・ぶっちゃん。ゆうゆうとお散歩!キョウコは個性的で優しい「れんげ荘」の住人たちに囲まれて、今日ものんびり幸せに暮らしています。ロングセラー「れんげ荘」シリーズ熱望の書き下ろし第4弾!
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京都生まれ。1977年日本大学芸術学部卒業。本の雑誌社入社後、エッセイを書きはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。その後作家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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日曜日のクマの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
157
『れんげ荘』シリーズ第4弾です。「キョウコ」のノンビリライフはより安定感?を増して、「クマガイ」さんや「チユキ」さんと他愛もない会話を楽しみながら、楽しく暮らしているようです。今作は自称?'旅人'で『れんげ荘』の住人でもあった、ちょっと変わった「コナツ」さんとのやりとりを中心に描かれています。'人生なんとかなるさ'精神でひたすら楽観的?に生きる彼女のライフスタイルに疑問を感じずにはいられない「キョウコ」さんの苦悩?ぶりがちょっとリアルに描かれていて、今の世の中こういう方が少なくないんだなぁと感じました。2019/10/13
美登利
109
私は今長い休暇中なので少しはこの主人公のキョウコさんと似たような生活をしているのだけど。暇だ、暇すぎる。今日まではあまり動いたりしていられなかったせいもあるから尚更だった。でもおかげで今回はキョウコさんに対して腹が立たなかった気がする。気の合わない母から開放された立場になったキョウコさんに良かったねと感じた。兄と義姉は本当に優しい人で恵まれている。これまでは50代、独身、健康ならば働くのは当たり前!と憤慨したりもしたけれど。妹のようなコナツさんの未来を想像するとまたモヤモヤしてしまうな次作も(苦笑)2019/02/06
相田うえお
105
★★★☆☆21067【散歩するネコ れんげ荘物語(群ようこさん)】れんげ荘シリーズ第4巻。パンとスープと猫日和シリーズとテイストが似てるので読了してしばらく期間が開くと両方のストーリーが頭の中で融合しかかります〜。どちらも猫が登場して、その描き方が猫好き納得の表現というところも融合化の要素かな。本作品、ちょっと困ったぞ系の問題発生からスタートです。ま、ニャンがほのぼのさせてくれるので、そんな話であってもニヤニヤしてしまうんですけどね。毎回ながら思うのは、お金がなくても工夫次第で豊かな気持ちになれるのかも。2021/07/18
Masaru M
89
発売から1年が過ぎて、地元の図書館でも予約せずに借りられるようになったのでようやく読みました。ぶっちゃんとの再会、うれしい気持ちとても分かります。しばらく会えなかった野良猫に再会できた日は、それだけで幸せな気持ちになりますし。キョウコさん、年齢を重ねてじわじわ今の生活になじんできたことが伝わりました。時々は漠然とした不安を感じつつも、手軽に作ってみた刺繍や服の直しに喜ばれたり感心されたり。自分が気が付かないぐらいゆっくりと生活は変化していくんですね。2020/02/22
どぶねずみ
82
自分が今、正社員で勤めていられる安心感がある反面、現実問題は無理なんだが、キョウコさんのように45歳で退職をしてから無職を貫き通すという暮らしにも憧れる。時々運動をして、家庭菜園で半自給自足をし、花を植えて眺めながら、ぶっちゃんみたいな猫とゴロゴロしながら、読書をする日常に憧れる。そういうと、自分も18歳からずっと成長していない大人なのかな。2019/08/16
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- 和書
- 優しい愛に吹かれて