内容説明
蛍川にある旅館の主たちが、山びと、漁師、教師、居酒屋チェーンのオーナー、政治家たちを巻き込み、豊かで美しい町を自分たちの手でつくろうと大奮闘!!疾風怒涛の書下ろし長篇小説。
著者等紹介
山田健[ヤマダタケシ]
1955年生まれ。78年東京大学文学部卒。同年、サントリー宣伝部にコピーライターとして入社。ワイン・ウイスキー、音楽、環境などの広告コピーを制作。現在、同社環境活動部部長シニアスペシャリストとして、「天然水の森」活動を推進している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
51
山と海は恋人同士・・・この発想に惚れました。どちらが汚染されてもダメなんですよね。売り払った竹林から思いもよらない出来事に発展する。久々にワクワクしました。今まで目を向けなかったことに目を向け始め自らの町の再生は行政との綱引きのようなもの。ココに書いてある以上に行政の対応なんてケンモホロロってことが今の時代はまかり通っている。そんな大きな相手にもどんどん立ち向かっていくあたり、現実の世界でも出てこないかしらと期待してしまう。何事も発想の転換があれば今に立ち止まらず少し先に進むことができるのかもしれない。2012/11/18
ちょん
18
<図書館本>もっとジビエ料理的な話かと思ったら、地産地消・地域復興のお話だった‼️思ってたのと違いましたが、これはこれで楽しめました。本当にこんな地域活性が出来るのだろうか?と、ふと疑問に思いましたが、こういう思いつきやアイデアからどんどん発展してくことはあるんだろうなぁ(*^^*)大学の時の研究テーマにちょっと沿うところがあって懐かしく思うのと同時に、その頃にこの本に出会えれば良かったのに、と(笑)2018/08/18
ジュール リブレ
14
大雨の後の土砂崩れから寂れた町の人々が里山の再生に乗り出す話。なかなか見事な展開でした。こうまでうまく行くことは少ないんだろうけど…青竹の杯で乾杯したくなりました。2013/11/09
ロンロン
6
この森は、海の恋人どころか、海の敵になってしまっています/大切なのは具体的な実行策ではなく、現状認識です。…里山再生の話。竹藪の整備って大切なんだねと感じた。2012/11/24
ake7🍀 積読本まだまだ消化中
5
人生で一番面白く、また勉強になった一冊。地球や自然、食べる物、衣服、私たちを取り巻く環境はかなり不自然になっていることに氣がつきつつ、何とかしたい思いは殆どの人が潜在的に持っているだろう。が、様々な事柄を専門的に学ぶには細分化されており、眺望的、多角的な視野を持つことは難しいが、現実的には夢物語で終わってしまいそうな「おかしくなる前の、元の状態に、更により良い『昔』にしていくこと」をここまで具体的に描かれているのは素晴らしい。山や土の不健全さが、海の環境も破壊する事は、無農薬りんごの木村さんも言っていた。2025/05/01
-
- 電子書籍
- リッチな恋に囚われて【タテヨミ】第23…
-
- 電子書籍
- 本能寺異聞 信長と本因坊 小学館文庫