感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
臓物ちゃん
6
自衛隊vs宇宙人&中国&アメリカ、という無茶すぎる戦闘を通して「自衛隊は強い!日本は立ち直れ!女はメスブタ!」という強いメッセージを読者へストレートにぶつけてくるファーストコンタクト軍事SF。日英ハーフでフォークランド紛争にも参戦した元SASの自衛官、とかいう設定モリモリなキャラが暴れまわるのが楽しいが、小松左京賞をコレが受賞して『虐殺器官』が落選するのかよ〜!と思わなくもない。2020/09/28
JACK
2
ある人工衛星を載せたロケットが大気圏突破目前に攻撃を受け、撃墜されてしまう。各国の軍や研究機関の調査の結果、その攻撃は月軌道上から行われたことが判明する。そして、その兵器は人類の科学を凌駕するテクノロジーで作られているという。各国に緊張が走る中、謎の兵器は地球周回軌道上の宇宙ステーションに狙いを定めたのだった・・・。非常に緊迫感のあるSF。オススメです。小松左京賞受賞。2008/05/27
葉月94
1
あまり良い感想を見かけませんが、結構面白かったです。しかし、内村は妄執的だし、ヒロインは知性より感情的で、立場にそぐわない子供っぽさ。もっと憧れるような凛とした女性だったら、物語の魅力が増したのではないかと思います。進藤が1番かっこよかった。自衛隊を描くと、対アメリカ、組織の中でがんじがらめ、という構図になってしまうのは、なぜなんでしょう。作者は小児歯科医だそうですが、SF好きなんだろうな、と思いました。セカンドムーンは結局何だったのか。そんなのが地球に来たら怖いです。2011/03/25
ゆー
0
ロケット打ち上げのミッションマネージャーだというのに感情的でパニックに陥りやすく、心の中を占めるのは慎吾のことばかり…という小百合。 長所はとがったあごに黒目がちな目華奢な肩にふくよかな胸ですかね… 心情の表現もくどい。 会話文も全体にナチュラルでなく、そういった様々な違和感が本の中に入り込むのを妨げます。 ★★☆☆☆2016/12/23
まつじん
0
小松左京賞ですって、SFです。ばりばりのSETI物です。 んが!肝心の異種生命体は出てこない、異性人が送ってきたと思われる「セカンド・ムーン」と作中で呼ばれる正体不明の物体をめぐってかんかんがくがくと諜報戦らしきものが進められます。主役がロケット技師(科学者か)と自衛官だもんですから、こう胸のすくような活躍と言うよりか、手足を縛られた中でいかに工夫して戦うのか!が重点的にかかれて折りまする、ように思われます。 なんかこうカタルシスに乏しいような気がするんですが、そういう爽快感から遠いところで勝負するのが小2009/04/14