医学生のための脳神経外科学必修講義

医学生のための脳神経外科学必修講義

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  • サイズ B5判/ページ数 197p/高さ 3X20cm
  • 商品コード 9784758309028
  • NDC分類 494.62
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 脳神経外科で扱う疾患の基本事項を医学生が十分理解できるよう配慮し、臨床カンファランスで討議される鑑別診断が理解できるような、臨床に直結する知識まで網羅した教科書。133症例276点の診断画像で疾患の理解をより深めることができる。    

《目次》
医学生のための脳神経外科学必修講義 
序章1 頭蓋内疾患による症状発現機序と致死的病態(頭蓋内圧亢進→脳ヘルニア) 
 I.症状発現機序
 II.重症脳疾患が生命を奪う機序
 III.脳ヘルニアの診断(致死的進行を防ぐために)
 IV.脳死
 V.二次的細胞死
序章2 治療方法の紹介 
 I.頭蓋内圧亢進に対する治療
 II.手術
 III.その他の薬物療法
 IV.腫瘍に対する治療
第1章 脳腫瘍 
 I.総論
   A.細胞はなぜ腫瘍(細胞)になるか?
   B.病理
   C.理解
   D.疫学
   E.年齢と発生部位
   F.症状
   G.臨床検査の選び方とその所見
   H.治療総論
 II.各腫瘍の臨床
   A.脳実質内発生腫瘍
   B.脳実質外発生腫瘍
   C.遺伝子異常による脳腫瘍
   D.脊髄腫瘍
第2章 脳血管障害 
 I. くも膜下出血―脳動脈瘤
   A.脳動脈瘤があるとどうなるか(脳動脈瘤の自然史)
   B.脳動脈瘤の形成機序
   C.脳動脈瘤の頻度と破裂確率
   D.破裂脳動脈瘤の再出血の確率は?
   E.脳動脈瘤が破裂するとどうなるか
   F.出血による症状
   G.急性死の原因
   H.くも膜下出血の診断
   I.脳動脈瘤の診断
   J.破裂脳動脈瘤の治療
   K.くも膜下出血(および手術後)の合併症
   L.脳動脈瘤破裂くも膜下出血の治療予後
   M.特殊な動脈瘤
 II.動静脈奇形
   A.動静脈奇形は何を引き起こすか
   B.診断
   C.治療
 III.その他の血管奇形
   A.硬膜の動静脈奇形
   B.ガレン大静脈奇形(ガレン大静脈瘤)
   C.内頸動脈海綿静脈洞瘻
   D.血管腫
 IV.高血圧性脳出血
   A.症状と診断
   B.治療
   C.出血各部位の特徴
 V.閉塞性脳血管障害
   A.血管壁の異常をもたらす要因
   B.脳梗塞の分類
   C.虚血性変化進行の病理生理学
   D.治療
 VI.もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)
   A.症状
   B.診断
   C.治療
   D.予後
 VII.急性脳血管障害(脳卒中)の救急治療
   A.救急処置
   B.鑑別診断
   C.脳動脈瘤破裂疑い患者の脳血管撮影
   D.診断推定後の治療
   E.重症脳血管障害に対するバルビツレート昏睡療法と低体温療法の意義
第3章 頭部外傷 
 I. 外力による脳損傷の発生機序
 II. 分類
 III. 脳組織損傷をきたす病態
   A.広範性(びまん性)脳損傷
   B.脳挫傷
   C.外傷性脳内血腫
   D.急性硬膜下(内)血腫
   E.急性硬膜上(外)血腫
   F.慢性硬膜下血腫
 IV.頭蓋骨骨折
   A.円蓋部の骨折
   B.頭蓋底骨折
   C.顔面の骨折
 V.小児頭部外傷
 VI.外傷性脳血管障害
   A.頸部内頸動脈閉塞症
   B.外傷性脳動脈瘤
   C.頸動脈海綿静脈洞瘻
 VII.治療概論
 VIII.頭部外傷後遺症
 IX.脊椎・脊髄損傷
第4章 先天奇形 
 I.概説:中枢神経の分化・発達と奇形発生機序
 II.脳の形成不全
 III.二分頭蓋と脳瘤
 IV.二分脊椎
 V.後頭蓋窩の脳奇形
 VI.水頭症
 VII.頭蓋縫合早期癒合症
 VIII.頭蓋底と頭蓋骨・頸椎移行部の奇形
 IX.くも膜嚢胞
 X.脊髄空洞症
第5章 機能脳神経外科 
 I.三叉神経痛
 II.顔面けいれん
 III.難治性てんかん
 IV.不随意運動
第6章 中枢神経系感染症 
 I.化膿性髄膜炎
 II.脳膿瘍
 III.AIDSによる悪性リンパ腫
第7章 脳の機能と構造 
 I.人間の行動に脳はどうかかわるか
 II.脳の基本機能
 III.脳の構造と機能の関連(脳発生学の復習)
 IV.脳の細胞活動(脳生理学の復習)
   A.神経細胞と神経膠細胞
   B.ニューロンの興奮
 V.脳を眺める(脳解剖学の復習)
 VI.大脳皮質の働き
 VII.大脳辺縁系の働き
 VIII.脳幹の働き:脳死とは?
 IX.遷延性意識障害
 X.脳神経とその疾患
第8章 画像診断 
第9章 脳腫瘍の病理組織像 
Coffee Break 
 関ヶ原の戦いは二度あった
 お城の天守閣はどこに?
 明暦大火後の江戸文化
 日常の中の創造
 プロの言葉
 ゲノムとは何か? なぜヒトの子はヒトに,イヌの子はイヌとして生まれるのか?
 エコノミークラス症候群
 新聞の医学記事を読もう
 noblesse oblige
 Musica Neurochirugianaへの御招待
 江戸時代を見直す

内容説明

「脳神経外科疾患がどのような背景より生じ、進行し、脳を損傷するか」など、将来第一線で活躍すべき医師として、知っておかなければならない疾患に対する基本事項を解説する。最初に病態を理解することを目指し、臨床に直結した内容も随所に盛り込んだ。一般の教科書が脳の解剖・生理から始まるのとは異なり、平易に病態生理から説き起こす画期的な構成とした。133症例276点の診断画像で、将来の実地臨床に直結する脳神経外科疾患の理解を深めることができる。

目次

序章1 頭蓋内疾患による症状発現機序と致死的病態(頭蓋内圧亢進→脳ヘルニア)
序章2 治療方法の紹介
第1章 脳腫瘍
第2章 脳血管障害
第3章 頭部外傷
第4章 先天奇形
第5章 機能脳神経外科
第6章 中枢神経系感染症
第7章 脳の機能と構造
第8章 画像診断
第9章 脳腫瘍の病理組織像

著者等紹介

松谷雅生[マツタニマサオ]
兵庫県生まれ。昭和43年東京大学医学部医学科卒業。その後、東京大学病院、関東労災病院、都立大塚病院、国立がんセンター病院、茨城県立中央病院で臨床研修。昭和50年から2年間、西独マックス・プランク脳研究所客員研究員。昭和52年6月東京都立駒込病院脳神経外科医長。平成2年7月東京大学医学部脳神経外科助教授。平成6年1月埼玉医科大学脳神経外科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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