放射線技師のための胃X線検査技術―質の高い画像情報を極めるために

放射線技師のための胃X線検査技術―質の高い画像情報を極めるために

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 192p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784758306515
  • NDC分類 492.434
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 技師として消化管X線検査とともに歩んできた著者の豊富な知識・経験を基に、上部消化管造影検査技術習得のための基礎的事項から撮影のノウハウまで、徹底的にわかりやすく解説。    

《目次》
放射線技師のための
胃X線検査技術
第1章 胃X線検査法の変遷 
第2章 これだけは知っておきたい 
 胃X線撮影に必要なX線解剖
 ストマップについて-描写区域の確認
 胃の展開図
 胃の名称
 胃粘膜の構造
 胃壁の構造
 胃潰瘍の深達度
 胃がん
 胃がんの組織学的5群分類
 胃がんの肉眼型分類
 X線画像でがんの組織型まで読影できる
 ペプシノゲン検査法
第3章 検査を始めようとする前に 
 X線検査による消化管がんの診断成績
 技術向上のために
 胃X線検査とは
 ルーチン検査の注意事項
 読影と撮影
 撮影の基本
 技術向上のために何が必要か
 X線画像を左右する因子
 日常読影用語
 図表現
 放射線技師のための形態学の学び方-マクロからX線画像,そして内視鏡へ
第4章 胃X線検査 
 受検者への思いやり
 言葉について 
 胃X線検査受検者への説明 
 受ける側←→施行する側 
 撮影時の基本的な注意事項 
 体型と胃の形態の目安(体位の正面と胃の正面)
 検査上の注意点 
 検査の序論 
 4大撮影法 
 撮影の要点 
  [1]充盈撮影法
  [2]二重造影撮影法
  [3]圧迫撮影法
  [4]粘膜撮影法
  [5]その他の撮影法
 胃体上部・噴門部・穹窿部の撮影法 
 十二指腸球部検査 
 読影の一例
 撮影体位と描写画像区域図
 各撮影法の比較
 残胃の撮影
 X線による深達度診断の基本
第5章 画像の見方 
 技師の検査レポート記載報告書の考え方
 Technical Reportの持つ意味
 画像スケッチの意義
 X線画像の見方の手順
 画像のチェックポイント
 画像の見方のチェックポイント
 画像の評価法-自己の撮影技術の反省
第6章 硫酸バリウム造影剤 
 硫酸バリウム(BaSO4)
 硫酸バリウム造影剤の定義
 胃バリウム造影を考える基調
 造影剤選定の条件(造影剤としての具備すべき条件)
 バリウム造影剤示顕について
 高濃度バリウム造影剤
 造影剤の理解
 造影剤管理上の注意事項
 発泡剤飲用についての質問
 バリウム投与を慎重に行う
 バリウム投与による副作用
 発泡剤使用の基本的注意事項
 バリウム移動(流し)について
 要点の整理
第7章 X線装置 
 装置の構成
 高電圧発生装置
 撮影像の解像度に影響を与える要因
 透視映像の解像度に影響を与える要因
 イメージ・インテンシファイヤー(I.I)の経年・経時的変化
 消化管撮影に適したX線管球
 ホトタイマーの種類
 映像装置
 装置比較画像
 日常の始業点検項目とチェック表
 放射線技師が行う定期点検事項
第8章 反復学習 
 胃がん発見の契機
 胃がんのX線検査
 胃がん検診は十分な検査情報がなければならない
 胃X線検査法
 学習のポイント
 通常ルーチン検査の組合わせ
 胃X線検査技術
 検査の心がけ
 消化管X線検査
 胃X線検査(ルーチン)実施にあたって
 透視TVモニター観察の要点
 撮影法の基本読影
 消化管X線診断
第9章 復習問題 
第10章 間接標準撮影法の生い立ち 
 集団検診撮影法の実態調査(1966年)
 胃集検間接撮影(学会勧告基準)
 2001年報告(新撮影法基準)
第11章 胃がん検診 
 健診と検診
 胃がん検診
 がん検診の条件
 がん検診における検査の位置付け
 検査の特性(精度と妥当性)の評価
 検査によって受ける利益について
 胃がん検診によって受ける不利益の対処法
 偽陰性の定義
第12章 画像読影の学び方 
 生標本と固定標本
 画像診断の役割
 画像読影について
 画像情報
 正常異常を見分ける眼を養うには
 胃がん検査知識
第13章 二重造影法の生い立ち 
第14章 日本消化器画像診断情報研究会 
第15章 検査技術を極めるコツ 
 検査を始めるにあたって
 食道
 立位充盈正面像
 腹臥位充盈正面像
 背臥位二重造影正面像(いわゆるパタン像)
 背臥位二重造影第一斜位像
 背臥位二重造影正面像
 背臥位二重造影逆傾第二斜位像
 腹臥位二重造影第二斜位像
 腹臥位二重造影正面像
 前壁撮影のワザ
 ワザ1 マクラの使い方
 ワザ2 ローリングおよび体位
 ワザ3 ヒップアップ
 ワザ4 前壁撮影が出来ない場合
 ワザ5 前壁撮影のうらワザ
 背臥位二重造影第一斜位像
 背臥位二重造影正面像
 背臥位二重造影逆傾第二斜位像
 背臥位二重造影第二斜位像(振り分け)
 二重造影右側臥位像
 半立位背臥位二重造影第二斜位像
 半立位腹臥位二重造影第二斜位像
 半立位背臥位二重造影第一斜位像または半立位背臥位二重造影正面像
 再立位充満正面像
 再立位充満第一斜位像
 圧迫撮影
 術後胃のスクリーニング技術
 太った人の短胃撮影のコツ
 若い人のルーチン検査
 ローリングについて
 病変の出しにくい場所
 圧迫撮影について(そのコツの追加)
 透視観察の仕方およびX線画像の見方
第16章 法律問題に関する検討メモ 
 消化管造影の法律問題
 何が問題となっているのか
 検診における診療放射線技師の法律問題の具体的検討
最近愚考することがら 

内容説明

早期胃癌の発見に対してX線検査は重要な役割を果たしており、よく撮影されたX線画像は極めて多くの診断情報を与えてくれる。胃癌の早期発見のための集団検診や直接1次スクリーニング検査はX線検査が有用である。本書では、これらの検査に携わる放射線技師として、よいX線画像を撮影するにはどのような努力をすればよいのか、著者が日頃考えている初回時の検査上の問題点や基本的な問題解決の考え方を記載した。

目次

胃X線検査法の変遷
これだけは知っておきたい
検査を始めようとする前に
胃X線検査
画像の見方
硫酸バリウム造影剤
X線装置
反復学習
復習問題
間接標準撮影法の生い立ち〔ほか〕

著者等紹介

海老根精二[エビネセイジ]
日本消化器画像診断情報研究会顧問

加藤博之[カトウヒロユキ]
国立千葉病院放射線診断部
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品