出版社内容情報
《内容》 前立腺癌の緩和療法の一つである“間欠的内分泌療法”の基礎からプロトコールの実際,具体的症例への対応まで解説した,明日からの前立腺癌治療に必携のわが国初の指南書。
《目次》
第I章 間欠的内分泌療法とは
前立腺癌治療における内分泌療法の位置づけ
内分泌療法の歴史
前立腺癌のアンドロゲン依存性
内分泌療法の方法
内分泌療法後の再燃
間欠的内分泌療法はなぜ登場したのか
間欠的内分泌療法に関する初期の臨床研究
可逆的内分泌療法治療薬および血清PSAの登場
再燃癌への進行の遅延を目指して
間欠的内分泌療法はなぜ有効なのか
アンドロゲン依存性の維持
アンドロゲン除去の効果の2面性
アンドロゲン再添加による分化誘導
生理的アンドロゲン濃度の意義
間欠的内分泌療法と神経内分泌分化
間欠的内分泌療法の適応
第II章 間欠的内分泌療法の実際
投与方法とプロトコール
投与方法
どのような薬剤で治療を始めるか
間欠的内分泌療法を円滑に導入するためには
プロトコール
プロトコールを決める際に注意すべき点
どの薬剤を中断するか
治療期間の設定
再開の時期の設定
再燃の定義
インフォームドコンセント
内分泌療法の方法
内分泌療法の副作用
間欠的内分泌療法について
内分泌療法中止後のテストステロンの回復
内分泌療法中止後のテストステロンの回復に影響を与える因子
内分泌療法施行中および中止後の血清テストステロン値測定の意義
間欠的内分泌療法での休薬期間中のテストステロン値の回復
治療休止期の管理
検査
患者への対応
前立腺癌に対する内分泌療法の合併症・副作用とその対策
内分泌療法の合併症・副作用は何か?
各種の合併症・副作用とその対策
内分泌療法とQOL
前立腺癌治療におけるQOLの意義
QOLの質問票にはどのようなものがあるか?
QOLの評価法‐health-related QOLとdisease-targeted QOL
内分泌療法によるQOLに関与する因子
EORTC前立腺癌患者用QOL質問票による内分泌療法でのQOLの変化
早期癌への適応
早期癌に対する治療介入
早期癌に対する内分泌療法
早期癌に対する間欠的内分泌療法の臨床応用
早期癌への対応
第III章 実地症例への対応
間欠的内分泌療法が有効であった例
骨転移を有するStage D2症例
リンパ節転移陽性例
Gleason 5+4のStage C症例
前立腺全摘除術後PSA再発例
超高齢者症例1‐Stage B2
超高齢者症例2‐Stage C
超高齢者症例3‐テストステロンが回復しない症例
60歳代で性機能を温存したい症例
早期癌症例1‐Stage A2
早期癌症例2‐自己導尿を行っているT1c
間欠的内分泌療法が有効でなかった例
多数の(または大きな)転移巣を有する症例
定期的に通院できない症例
第IV章 EBMに基づく評価
実験腫瘍での成績
シオノギ癌
シオノギ癌の特徴
シオノギ癌に対する間欠的アンドロゲン除去
間欠的アンドロゲン除去における遺伝子変化
LNCaP腫瘍モデル
LNCaP腫瘍モデルはアンドロゲン非依存性癌への進行の研究に好適
ヒトの前立腺癌細胞にも間欠的内分泌療法が有効か?
ヒト由来の癌細胞に対しても間欠療法が有用である
臨床での成績
欧米での治療成績
バンクーバーにおけるパイロット研究
バンクーバーにおける臨床研究
世界各地からの報告
千葉前立腺研究会による成績
千葉前立腺研究会の設立
千葉前立腺研究会での第2相臨床研究の計画
千葉前立腺研究会での第2相臨床研究の結果と解析
間欠的内分泌療法に関する無作為化試験
初期の試み
間欠的内分泌療法の臨床応用
第2相試験
第3相無作為化試験
第V章 間欠的内分泌療法の今後の展開
間欠的内分泌療法のメリット
間欠的内分泌療法のデメリット
今後の検討課題
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