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出版社内容情報
《内容》 呼吸器障害のある患者の社会復帰を妨げる大きな因子である「呼吸困難感」を念頭におきながら、呼吸運動のための理学療法について、その理論と技術の実際をわかりやすく解説。
《目次》
呼吸運動療法の理論と技術
I.生理学の知識
呼吸器系の基本構造と弾性的性質 山田峰彦
呼吸の目的
呼吸器系の基本構造
呼吸器系の基本的な働き
換気のメカニクス
肺における換気とガス交換 山田峰彦
換気とガス交換の理解に必要な基礎知識
換気とガス交換の生理学
血液による酸素と二酸化炭素の運搬の仕組み 泉崎雅彦
酸素(O2)の運搬
二酸化炭素(CO2)の運搬
呼吸中枢と呼吸調節 本間生夫
呼吸運動出力と下行経路
呼吸調節
呼吸困難感のメカニズム 泉崎雅彦
呼吸困難感のメカニズム
motor command theory
呼吸困難感発生に対する受容器の関与
中枢-抹消ミスマッチによる呼吸困難感
II.評価の知識
呼吸理学療法のEBM 宮川哲夫
エビデンスの強さとその意味付け
呼吸理学療法のシステマティックレビュー
肺痰法のエビデンス
呼吸生理学に基づいた体位肺痰法
呼吸訓練および呼吸筋トレーニングのエビデンス
呼吸リハビリテーションのエビデンス
喘息の呼吸理学療法のエビデンス
運動療法の新しい試み
呼吸リハビリテーションの長期効果のエビデンス
わが国における呼吸リハビリテーションのエビデンス
呼吸のフィジカルアセスメント 成島道昭
身体診察の手順
主要徴候
呼吸機能検査 桑平一郎
肺気量分画の測定
フローボリューム曲線
N2洗い出し曲線
拡散能力
運動負荷検査 安藤守秀
運動負荷試験の目的
運動負荷試験を日常診療に適用するために
運動負荷試験の理解のための基礎知識
運動負荷試験の実際-歩行試験を中心に-
III.手技
呼吸運動療法 柿崎藤泰,福井 勉
リラクゼーション
呼吸筋ストレッチ体操
運動療法
呼吸筋訓練 佐竹將宏,塩谷隆信
手技の概要-解剖・生理
手技の実際とポイント-標準的負荷量・方法の実際
効果と限界
今後の課題
排痰法 鵜澤吉宏
肺痰に必要なこと
肺痰法
肺痰を補助する方法
肺痰法の実施について
IV.理論と技術
気道内圧上昇:気道閉塞 金子教宏
気管支喘息の病態生理
気管支喘息と呼吸困難感
COPDと気管支喘息との関係
理学療法の特徴
評価
呼吸療法プログラム-効果と実際の方法-
理学療法の実際
慢性化した気管支喘息の理学療法プログラム-効果と実際の方法-
症例呈示
肺気量増加:閉塞性換気障害 高橋仁美,菅原慶勇,塩谷隆信
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
理学療法の特徴
評価
理学療法プログラム
呼吸理学療法のEBM
症例呈示
肺気量減少:拘束性換気障害 菅原慶勇,高橋仁美,塩谷隆信
拘束性換気障害とは
拘束性換気障害をきたす疾患
理学療法の特徴
評価
理学療法プログラム
効果と限界
症例呈示
胸部・腹部手術前後の呼吸理学療法-食道癌症例を中心に- 玉木 彰,陳 和夫
腹部手術と肺機能検査
胸部・腹部手術前後における呼吸理学療法の実際-食道癌手術症例に対して-
症例呈示
神経筋疾患 石川悠加,三浦利彦
代表的疾患の病態生理
理学療法の特徴-何をすべきか-
評価
理学療法プログラム
効果と限界
予後の改善効果
症例呈示
小児 石川悠加,三浦利彦
代表的疾患の病態生理
理学療法の特徴
評価
理学療法プログラム
効果と限界
症例呈示
内容説明
本書では、上手な呼吸を指導するためにまず呼吸を、続いて最も難解である症状の一つ呼吸困難感を生理学的に理解し、呼吸困難対策を講じながら行うべき呼吸運動療法を、医療の管理指示者である医師とコンディショニングを確立する技術者である理学療法士のコラボレーションチームにより、執筆いただいた。
目次
1 生理学の知識(呼吸器系の基本構造と弾性的性質;肺における換気とガス交換 ほか)
2 評価の知識(呼吸理学療法のEBM;呼吸のフィジカルアセスメント ほか)
3 手技(呼吸運動療法;呼吸筋訓練 ほか)
4 理論と技術(気道内圧上昇:気道閉塞;肺気量増加:閉塞性換気障害 ほか)
著者等紹介
本間生夫[ホンマイクオ]
昭和大学医学部第二生理学教授
田中一正[タナカカズマサ]
昭和大学附属豊洲病院内科助教授
柿崎藤泰[カキザキフジヤス]
昭和大学附属豊洲病院リハビリテーション部主任
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