感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
鳥が普段なにをしているのか、その行動と理由について、鳥類学者の著者が美しいイラストとともに解説したもの。読んで覚えるというものでなく、興味があるページを読んでいくとより理解に繋がりそうである。鳥の本は写真も分かり易いが、イアラストの方が特徴を覚えやすいと聞いた事がある。この本も全て手書きのイラストだが、イキイキと描かれた絵にワクワクする。北米の鳥類だが、鳥好きの私にとっては知らない発見もあり楽しめる1冊だった。#NetGalleyJP2022/05/01
フク
17
#読了 北米大陸の鳥たちをまとめた鳥類学の入門書。 ほぼ実寸大で描かれた鳥たちは迫力満点。鳥たちの多様な生態と、それを支える身体の解説は非常に興味深かった。 人間の倍のフレーム数を認識できたり、紫外線領域まで見えるという、鳥の目で見る景色を味わってみたい。サイバネ手術か。 監訳者は我らのバード川上。 図書館2022/06/29
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
16
読んで大興奮。図鑑の画像が写真ではなく絵なのは、最小公倍数(最大公約数?)をしたためるためだそうで。本書では細密イラストではなく筆でペタッとしたタッチの大雑把といえば大雑把な絵が実に種の特徴を的確に表している。解説もその種固有の生態の必然が説明されていて、へぇ〜❌5億ぐらい。海外固有種を日本の種になぞらえての解説は川上和人先生。図書館本だけど、買ったら死ぬまで楽しめそう。卵を抱える雌の生存率の低さがショックでした。目にする雛って存在はほんと僥倖なのだな。2022/04/30
spatz
8
単なる識別用の図鑑にしたくない、という思いを抱いて15年かけて完成した本だという。鳥のことを広く知ってもらいたい、鳥の気持ちがわかるような。研究者が気になったトピックを選んだ、とても内容の濃い本。最初から順番に読むのではなく、気になったところから。絵が美しい。 幸いにも大自然の中に住んでいるので、子供たちと共に鳥に接することが多い。キツツキのドラミングの音も知っている。大きなタカやワシがそら高く円を描くようにとぶ様も見かける。 2021/12/11
ぽけっとももんが
7
これは楽しい。ふんだんなイラストで鳥たちについていろいろ知識を深めることができる。くちばしの構造とかハチドリの舌とか、模様のある羽毛が伸びる過程はインクジェットプリンタから印刷した紙が出てくるところに似ているとか。水鳥の足は冷たくないのかという疑問にも答えがあります。落ちているひなを見つけても親がきっと見守っているから、そっとしておくのが一番。たいていのひなは助けを必要としていないそうですよ。うちの会社のガラス戸によく鳥がぶつかるのですが、それも箱に入れてそっとしとくでいいようです。2023/02/26