内容説明
各因子の機能とネットワークの全体像、疾患・生命現象とのかかわりが一目でわかる。
目次
第1部 概説―シグナル伝達の主要因子と経路(三量体Gタンパク質;低分子量Gタンパク質;チロシンキナーゼ(受容体型・非受容体型)
MAPキナーゼカスケード ほか)
第2部 キーワード解説―生命現象からみたシグナル伝達因子(細胞周期;細胞分裂;DNA複製・修復;がん1 がん遺伝子 ほか)
著者等紹介
山本雅[ヤマモトタダシ]
1972年大阪大学理学部卒業。米国国立がん研究所(NCI)研究員。東京大学医科学研究所教授を経て2011年より沖縄科学技術大学院大学教授。2012年東京大学名誉教授。この間、レトロウイルスLTRの転写プロモーター活性の証明やsrcファミリーならびにerbBファミリーがん遺伝子の構造と機能の解析を進めてきた。現在はerbBファミリー遺伝子産物の下流アダプター分子TobやTobと会合するCCR4‐NOT脱アデニル化酵素複合体、またsrcファミリー遺伝子産物が神経系で果たす役割について、細胞シグナル制御の視点から研究を進めている
仙波憲太郎[センバケンタロウ]
1988年東京大学理学系研究科修了(理学博士)。東京大学医科学研究所制癌研究部助手(現:癌細胞シグナル分野)、Salk研究所ポスドク、細胞化学研究部(現:分子発癌分野)准教授を経て、2007年より早稲田大学生命医科学科教授。制癌研究部でerbB2、fynのクローニングにかかわって以来、ヒトの発がんにかかわる遺伝子の発見と機能の解析という基礎研究を進めつつ、どのような形ででも臨床に貢献したいとの希望をもって研究を続けている
山梨裕司[ヤマナシユウジ]
1989年東京大学理学系研究科修了(理学博士)。東京大学医科学研究所、MITを経て2001年より東京医科歯科大学難治疾患研究所教授。2008年より東京大学医科学研究所教授、豊島久真男先生と山本雅先生のもと、大学院・助手時代に携わったチロシンキナーゼ研究に興味が尽きず、当該シグナルが細胞の増殖・活性化や形態形成をどのように制御し、その破綻がどのように疾患に結びつくのかを理解したいと考えている。現在、独自に発見した疾患の治療法開発にも注力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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