感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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精読目的に再度読了。この1冊でせん妄に対する基本的知識は得られる。処方例が具体的に記されているのが最も参考となる部分であるが、せん妄とその他の疾患との鑑別点など、診断ポイントなども体系的にまとまっている。一つ注文をつけるとするならば、せん妄の典型的症状の判断基準（意識障害におけるAIUEOTIPSなど）も記されていると、臨床現場では本書の携帯のみで事足りるように思われる。2021/09/03
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せん妄は医療現場で最も遭遇しやすい精神症状の一つであり、高齢化社会の今日の臨床現場ではせん妄に対する知識は不可欠と言える。本書ではせん妄に関する基本的知識を始め、予防や治療の方法、術後せん妄やアルコール離脱せん妄、緩和医療におけるせん妄といった比較的遭遇しやすい症例についても解説されている。コンパクトなサイズ感も臨床現場での汎用性の高さが表われている。最も利用価値が高いと感じたのは、具体的な処方例が示されている事であり、第一選択薬から鎮静不十分である場合の第二・第三選択が示されており、心強さを感じる。2021/08/13
