出版社内容情報
海外で研究が進む診断エラーの知見を盛り込み,臨床推論の基礎をコンパクトに解説.認知バイアスへの対処,ヒューマンファクター,診断検査や臨床ツールの効果的な利用法など,広く臨床実践に活きる知識が身につく.
宮田 靖志[ミヤタ ヤスシ]
監修/翻訳
Nicola Cooper[ニコラ クーパー]
原著
John Frain[ジョン フレイン]
原著
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Iwata Kentaro
1
献本御礼。素晴らしい本だ。臨床推論書はいくつも読みまた翻訳もしたが本書ほど包括的なテキストを他に知らない。9章からなっているが最後は教育についてなので、これを8回に分けて診断学講義に導入するのがよい。残念ながら日本医学部の診断学は駄目でその理由は「診断力がつかない」から、という身も蓋もない理由による。欠けているのは臨床推論。心電図のパタンや画像所見やバイオマーカー理論を教えても診断は下手なまま。本書には欠点もあって15pの表1−1など到底納得いかないものだが、それでも大学医学部が導入するべき良書である。2018/10/29