内容説明
細胞から、生体まで。化学的方法から、物理的方法、ウイルスベクターまで。対象を縦糸に、導入法を横糸に、それぞれがクロスして広がる遺伝子導入法の全体像がこの1冊でみえてくる。各プロトコールの原理から実験操作・試薬の役割まで根拠から詳しく解説。豊富な体験をもとに磨き抜かれたプロトコールに加え、成功の可否を確認するための方法、スキルアップのポイントも充実し、初心者でもイメージしやすい。過剰発現を目指すのか、ノックダウンを目指すのか。遺伝子導入技術を最大限に生かすため、知っておきたい実験系の組み立て方がわかる。
目次
1章 発現戦略(機能を調べるための実験デザイン;各種蛍光タンパク質の使い分け)
2章 発現と機能の抑制戦略(遺伝子抑制解析の動向と戦略;遺伝子抑制法の種類とメカニズム)
3章 RNAi実験の準備と実践(RNAiの原理;siRNAデザインの方法と検索ウェブサイト ほか)
4章 遺伝子導入実験プロトコール(DNA,RNAを導入する;ウイルスベクターを導入する ほか)
5章 遺伝子導入実験におけるカルタヘナ法および関連法令(カルタヘナ法;関連法令)
著者等紹介
仲嶋一範[ナカジマカズノリ]
1988年慶應大学医学部卒業。内科研修を経て大阪大学大学院に進学(御子柴克彦教授)。’94年医学博士。学振特別研究員(PD)、理化学研究所筑波研究センター研究員、米国St.Jude小児研究病院客員研究員(兼務)、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員(兼務)等を経て、’98年慈恵医大DNA研究所分子神経生物学研究部門長・講師として独立。同助教授を経て、2002年より慶應大学医学部解剖学教授。1999~2002年さきがけ研究21研究員兼務
北村義浩[キタムラヨシヒロ]
1989年東京大学大学院修了、医学博士。Tufts大学医学部研究員、国立感染症研究所室長などを経て2005~’10年に東京大学医科学研究所特任教授として中国科学院微生物研究所(北京)で感染症研究に従事。’11年から国際医療福祉大学基礎医学研究センター教授。感染症研究が専門
武内恒成[タケウチコウセイ]
奈良県出身。放射線医学総合研究所研究員を経て、1994年総合研究大学院大学(自然科学研究機構生理学研究所)博士課程修了。奈良先端科学技術大学院大学助手、名古屋大学生命理学講師、京都府立医大講師を経て、2008年9月より新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞機能学(生化学第二)准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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