内容説明
悪女と呼ばれる嫌われ者の雛女、朱慧月と、身体を入れ替えられてしまった愛され雛女の黄玲琳。しかし「あなた様が…玲琳様なのですね!?」ついにその正体に気づいた者が現れる。玲琳付きの女官、冬月だった。そこから一気に慌ただしくなる玲琳の周囲。次第に堯明、辰宇たちも、自分たちが感じていた違和感の正体に気づきはじめ…。胸が躍る入れ替わりの生活も、そろそろ終わり。玲琳たちを陥れようとする金家の女官、その裏に見え隠れする“ある”人物。すべての真相を明らかにすべく、玲琳が動き出す―!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
81
②なろう系中華風ファンタジー(コメディ)。取り替え物語完結巻▽身体が入れ替わった愛され雛女(ひめ)の玲琳(れいりん)と、ドブネズミ悪女の慧月(けいげつ)の事情は7日目にして破綻。玲琳付きの筆頭女官の冬雪(とうせつ)は主の変化に気づけずに、玲琳に毒を渡したことを悔やみ慧月を憎む。慧月は病に倒れるも、玲琳の破魔弓で一命を取り留めた。慧月が病ではなく呪いだと気づいた時、その呪いが皇后に向かい皇后は倒れる。取り替えを裏から操った真犯人とその狙いは▽WEB版はここで終了するも、好評のため書籍は続刊。面白い2023/06/15
こも 旧柏バカ一代
72
朱 慧月と黄 玲琳の身体の入れ替えを首謀してのは彗月ノ後見人の妃で、主目的は皇后の呪殺だったとは、、身体が弱く、色々と手を尽くしていた玲琳の行動は、呪いを退ける事を行っていたようであり。彗月と玲琳の身体の入れ替えによりそれを無くして、皇后を呪う事に成功する。口封じのために玲琳の身体に入った彗月を呪いで殺そうとしたが、彗月に入った玲琳が破魔の弓で呪いを払ってしまい、その呪いが妃に帰って行った。さらに皇后への呪いも玲琳の機転で、、アレは機転何だろうか?そのお陰で呪詛返しが起こり、立てなくなった妃は地方へ、、2024/07/01
はなりん
58
一回目の入れ替わりが無事に、決着した。彗月も大きな処罰も無く、皇太子をはじめ、主要メンバーたちには入れ替わりがバレた。辰宇がまだ無自覚だけど玲琳に惹かれているけど、皇太子には勝てないよねぇ。なんだかもったいない。まだまだ続くようですが、入れ替わりを生かしてどう展開していくのかしら?2023/07/10
すがはら
58
玲林と慧月の入れ替りが10日間程度のものだったとは意外。もっと長いと思ったのに。皇后と貴妃の因縁が描かれて話が広がったけど、1巻に比べて根性で乗り切るエピソードがなくなった分面白さが減った気がしてちょっと残念。慧月自身の変化があったらもっと良かったんですけどね。2巻で決着付いたようだけど続くような含みもあるのか…。終盤はすっかりヒロイン一人勝ちだったし続いては欲しくないかな。皇太子とも、もともと皇帝の妃になるための雛女なのに駆け引きする余地あるかなと思うと何か鞘当ても楽しめなかったし。2021/06/07
星野流人
47
2巻もめちゃくちゃおもしろかったです! 玲琳と慧月の入れ替わりが徐々に看破され始めていく中、事態を引き起こした黒幕や真の狙いが明かされていき、クライマックスまで一気に読みました。玲琳が尭明に頼ることを諦め て、自分で解決してしまおうと決意するシーン、かっこよすぎでは。現皇后世代が雛女だった頃のエピソードも触れられ、絹秀と雅媚の関係には思わず目頭が熱くなります。冬雪は主想いの従者ではあるものの、今巻ではその苛烈な愛情ゆえに空回りまくっていて損な役でしたね。玲琳はまさしく人心誑かす悪女……。2023/09/06