内容説明
人ならざる者が見えること以外は普通の少女ちよは、亡き母から教わった薬作りで生活している。そんな彼女の最近の悩みは、四六時中張り付いている陰陽師の霊の存在だ。ずっと無視をしているのに離れない霊にしびれを切らしたちよは、堪らず声をかけ、すぐに己の行動を後悔した。だが、時すでに遅く―。陰陽師の霊にとり憑かれたあげく、勝手に彼の弟子にされたちよは、妖達の騒動に巻き込まれることになり!?薬師の少女と妖達が紡ぐ優しい日々の物語。
著者等紹介
Mikura[MIKURA]
『お喋りバードは自由に生きたい』(アイリスNEO)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐっち
28
Mikuraさん過去作掘り起し中。村はずれで一人で薬師を営む少女・ちよ。陰陽師の霊や白狼のあやかしに取り憑かれたりなつかれたりでだんだん家族っぽくなっていく。登場するあやかしたちも基本的には善良なあやかしが多く読んでてほっこり。このままもう少し読んでいてもいいような。続編もう出ないのかな。。。2021/06/20
しましまこ
24
妖が見える薬師の少女と、少女に取り憑いた陽気な天才陰陽師の霊と一途な白狼くん。楽しかった。2020/02/16
がねーしゃ
16
妖怪系が好きな娘が読めそうな物をいくつか買った中の一つ。難しい描写もなく、あまりに残虐なシーンもなく、良い妖に囲まれて孤独な少女が幸せに暮らしていくお話でした。陰陽師の正体は最初から分かってしまうが、それゆえに微笑ましく読めたりします。佳月が忠犬のようやに尻尾をブンブン振って一緒に居たがるのも可愛くて、こんな式が欲しいです。面白かったです。2021/11/20
kitten
14
図書館本。「薬」とつけばとりあえず読んでみるスタイルだけど、「あやかし」はなんとなくありきたりだから避けていた。普通の薬じゃなかったから、私の好きなタイプの話ではなかったが、陰陽師の幽霊(名前がわからん)と、式神の白狼との絡みは普通に面白かったな。しかし、時代背景がわからん。っつーか、たぶんあやかしモノはそんなこと気にしちゃいけないんだろう。評価星22023/01/27
ううち
11
亡き母に教えられた生薬作りを生業に1人暮らす少女に陰陽師の幽霊がウロウロ(笑)鬱陶しいけどなんだか憎めない。 白狼の佳月が健気で可愛くて癒される…。2022/04/17