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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フロリゲン
8
百合姫コミックスだけど、レズビアン的要素は薄い。顔の見えない男性による悪意と暴力、そしてそれを許す社会。女の子たちは、手を取り合って痛みのなかにエデンを夢見る。「世界中の女たちは、心の何処かで男はみんな消えちまえって思ってるわ…」のせりふには、うんうんと頷くしかない。全体的にこのまんがのキャラクターには、中性的というか、去勢された女性、または少年のような独特の雰囲気が漂っている。もう一回読むか～。2015/04/30
hina
8
ここまでミサンドリーの強い物語（マンガ・小説問わず）を読んだのは初めてかもしれない。その心地よさに溺れそうになった。2013/09/16
古槍新垢
5
なんと後味・胸糞の悪い話の多いことか。こういう百合を読むと小説っぽいと感じるのは何なんだろう。ぐぎぎ、となりながらも台詞回しの綺麗さとオチまでの丁寧さにぐぬぬ。なんにせよラストはほぼ全部インパクトある。叔母×姪はたいへん萌えました。でもキメラとはんぶんこの締め方が好きだなー。しかし書き下ろしまでダメージ重視とは。2012/05/19
よむよ
4
百合とは言い難い、もっと違った形の強い絆の話。世知辛い話が多くて辛さはあるが、これもまた一つの作品の形だろう。強く生きて欲しい。2015/10/14
たねひ
4
暗くて悲しい話が多いわりに、読んでいて癒された。それは多分、本当はこの作品で描かれている世界よりも、現実の方がずっと「痛い」からだと思う。確かに、男性による抑圧や暴力というのは多くの女性が多かれ少なかれ体験するはず。だけど、「普通の女性」は、男に頼って愛されることで充実感を得て、場合によっては支配されることや痛めつけられることにまで喜びを感じてしまう救えない生き物だし、男を奪い合う相手として同性を敵視することが多い。弱い女同士が愛し合っていたわり合う物語は、ほとんどあり得ない理想郷のように見える。2015/06/29
