内容説明
あるところに、幸せな“街”がありました。“街”は人々が不幸になると、すてきな幻想に導いてくれるのです。人々は不幸をわすれ、幸せに暮らしています。―でも、それはほんとうに“しあわせ”なのでしょうか?『修道少女と偶像少女』、『家出少年と迷子少女』など、大人気『星ノ少女ト幻奏楽土』の楽曲シリーズを、cosMo@暴走P自らが小説化!“街”と少女たちが奏でる覚悟の物語―極上のファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふも
9
cosMo@暴走pさんは作曲やイラストだけでなく、小説書く事もできて感激しました…。というわけで中身はとても面白かったです。一つ一つのお話が一つに繋がってる事が衝撃的でした。特にAI少女の曲は聞いても全然内容がわからなかったのでより理解を深めれたし、幻奏楽土シリーズが好きなら買って損はないかと。あ、ちなみに私は家出少年と迷子少女が1番好きです。2015/06/14
なぎ
4
読みやすいし結構面白くて満足出来たと思います。このシリーズで楽曲がいくつも使われているわけですが、みんか大好きな曲の分、読んでいても楽しさ倍増でファンならではの一冊でした。やはり一番面白く感じたのは、後半の彼女と私と街の僕を巡る話ですね。大変突飛な現象の元、私は彼女と共にいるためにステラ様に街に飛んでしまう…というものですが、これが斬新でスラスラと読んでしまいました。どの話にもリンクしたものがあってそれを探すのもまた面白いと思います。最後まで読むと表紙の彼女たちが誰か分かりました。2014/02/12
鑑真@本の虫
3
ボーカロイド楽曲『修道少女と偶像少女』、『家出少年と迷子少女』などの「星ノ少女ト幻奏楽土」と呼ばれる楽曲シリーズのノベライズ作品。 とある幸せな街。 そこでは人々が不幸を感じるとき、"街"が甘い幻想を見せてくれる――。 有名曲の作者本人によるノベライズということで、イメージや雰囲気という部分はしっかりと表現されていた。 曲だけではわからない部分もきちんと補完されている。 しかし、その一方で曲の歌詞をそのまま文章化したかのようなエピソードもあり、手抜きのような印象を受けてしまうのが難。 全体的には良かった2015/03/10
zetumeturibo
2
元は楽曲だったものを小説用に書き下ろした一冊。 曲以上に設定や世界観のことに触れているのかと期待して読んだが、楽曲通りの内容で、あまり深くまで触れていない点が残念だった。2018/07/24
さいだ
2
短編集かと思いきや、後半は連作になっていた。人々の不幸を幻想で紛らわせるステラと言うシステム。そこからはみ出してしまった人に訪れる真の不幸といったところか。表紙はDr.リアリストとロウとラムダか。2015/09/27