内容説明
その日、巨大な光の柱が立ち上るとともに、突然前世の記憶が甦る“昔返り”という現象が世界のあちこちで起きた。辺境の村に住む少女・アナベルは、竜の力を持つ太陽王・ソールへの前世の恋心を思い出し、更に“昔返り”を鎮める力を得てしまう。そんな彼女の前に、太陽王の“昔返り”を名乗る青年と、前世で彼に仕えた者たちが現れて…。かつて覇権を争った竜の王たちと、鎮めの乙女が紡ぐ、運命と記憶のラブファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りん
15
★★★★☆作者買い。挿絵は良いけど、表紙絵がイメージと違っていてすごくもったいない!!そしてとにかくりんごが食べたいです。蜜のある高級なりんごが…。話は王道かと思いきや最後で裏をかかれました。途中までは予想通りだったのに…!しかしまだ揃っていないということは…続くと思って楽しみにしています。昔返りの記憶描写には思わず同調して、どきどきしてしまいました。ミリヤ可愛い。2014/12/21
ゆり
11
ミリアとアナベルの故郷の村とりんごの描写が優しくてあったかくてとても好き。序盤のミリアの憧れめいた恋心にアナベルと一緒に同調して胸がきゅっとなりました。アナベルはどこまでいっても普通の村娘で、彼女の本質が最後までぶれなかったのがとても好感高かったです。河上さんの他の作品と比べると糖度高めでときめきました。なんか、彼は最初にアナベルを訪ねてきた時からあやしいな…と思ってはいたんですが、ラストの正体種明かしには素直にびっくり。あとりんごパイその他本当に美味しそうです。続きもぜひ出てほしい!2014/07/01
フジ
11
「wonderwonderful」が名作すぎてもう作品書かないのかなと思ってたので、単純に嬉しいです、新作!始めはかなり丁寧に書かれいるせいか、物語動くまで少し我慢が必要。前世の記憶が戻ってしまうことで、いったいどんな話につながるのかが、なかなかな見えてきませんでした。後半はばっちり意図がわかってきて、良かったです!きゅんともできたし(*´ω`*)続きはある気配なので、出たらば読むかな。挿し絵がなーもっと落ち着いた感じだと、よかったな。2014/02/27
燈真
11
河上さんは負けない女の子とイケメンを書くのが本当に上手いと思います。今回もクレフにやられました。父さーん!!(笑) ミリヤよりアナベルの方が好きだな。ローシの胡散臭さは見事でした。スアン……小生意気な少年で可愛かったのに。エルノスは一番安心して見ていられます。この話、続きますよね?河上さんの続きもの、久々なので楽しみです。まだ現れぬ残りの五爪に期待。2014/01/20
t-snow
7
前世の記憶を得た人がたくさん出てくる中で、能力まで得たアナベルの不安や頑張りが等身大だったのが良かった。展開も一捻りあって面白かったです、これは続きも是非読みたい。河上さんの作品は根っこに優しさを感じられるのが好きです。2014/01/27