- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 一迅社文庫
内容説明
人間の世界を旅する若きワルキューレのグリムゲルデは、魔竜ファフナーの巣に近い小村で精気あふれる少年ジークフリートと出会う。村の人々を脅かす魔竜ファフナーの討伐という大それた夢を語るジークフリートの姿に何かを感じとったグリムゲルデは、己の素性を隠しジークフリートとともに旅に出る。ジークフリートは魔竜を倒すことができるのか!名作ファンタジー『ニーベルングの指輪』を大胆にライトノベル化!
著者等紹介
六塚光[ムツズカアキラ]
角川スニーカー文庫「タマラセ」でデビュー。岩手県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
T.Y.
9
ワーグナーの同名オペラ第2夜「ジークフリート」のライトノベル化。ワーグナーも元々ジークフリートの英雄譚から構想を始めたというあら、ある意味で正当か。大筋は原作通り。実は本作の主人公はヴァルキューレのグリムゲルデ。「10人目のヴァルキューレ」に設定改変された彼女の正体が最大のアレンジであり物語の核心でもある。ボーイッシュな口調の、しっかり可愛くて格好良い戦乙女。愛と力といったテーマが大きく手を加えつつちゃんと踏まえられているのも好印象。2013/09/23
tonkatudon
8
いきなりグリムゲルデって誰状態から始まる、かの有名なオペラをモチーフにしたライトノベルです、まあ、可愛らしい、胸の大きなワルキューレが出てくるだけでまあ、十分なのです。 まあ、アルべりヒとかいきなり出てくるのわ、ノルン3姉妹と異父兄弟で、女神エルダの代理であるブリュンヒルデを女神フリッグとのいさかいで、ヴォーダンが手放すことにより、ラグナロックが早まるというモチーフがなくなったりと、ちょっと別の話になってますね。2013/07/22
ちかもり
6
面白かったです。古典をきっちりライトノベルに落とし込んでくれているので、現代感覚で楽しむことができました。他の人も書いてるけど、名作古典のライトノベル翻案ってのは「アリ」だよなあ。古典への入り口を広めるという意味でも他にもやれそうな題材はあるかもしれませんね。小ネタですが、買うと本に挟まってる新刊案内の小冊子には「ワーグナー生誕200周年記念」とか書いてあったけど、こじつけなくていいよw ま、面白きゃ何でもいいんだけどさ。イラストの桐野さんも非常に良い仕事をしていて感心しました。2014/05/04
西郷さん
5
アキバblogで取り上げられていたのを見て興味がわいたので読んでみました。北欧神話の「ニーベルングの指輪」を“ラノベ化した”というのが興味深かったです。今まではジークフリートとかグリムゲルデなど名前しか知らなかったような登場人物がどのようなキャラクターなのかを把握できて良かったです。ただ、Wikipediaでニーベルングの指輪の項目を見ながら読んでいたのですがジークフリートとブリュンヒルデの結末を知ってしまうと、このラノベの終わり方に複雑な感情を抱いてしまうのは私だけでしょうか?2013/08/25
海老庵
5
北欧・ゲルマン神話をモチーフにするのはよくある事だけど、話そのものを翻案するというのは確かに大胆。2013/07/21




