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内容説明
高校二年生の小衣吉足、あだ名は小吉。高一の妹ひなたと二人暮らし。両親を三年前に亡くし、そのショックから「自分にとって身近な人であればあるほど忘れてしまった」特殊な記憶喪失で過去の一部を失くしていた。そんなある日、突如、誰もが振り返るような美少女が転入してくる。その名は浅海ゆらら。吉足は、ゆららから衝撃の真実を告白されてしまう。「わたしの元カレは…小衣吉足です」記憶を失った空白の一年、本当に吉足はゆららと付き合っていたのか?そしてゆららの急接近に慌てる妹ひなたの真意とは。
著者等紹介
比嘉智康[ヒガトモヤス]
1984年生まれ。ライトノベル作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
24
さすがベテラン作家さん、文章は地味だし多少古めかしさを感じるけれど、しみじみと感動できる、いいお話でした。エキセントリックな兄馬鹿が目立つ昨今、この物語の主人公(兄)は、共感することのできる、数少ないお兄さんです。設定的にちょっとそれってどうなのよと思わなくもないですが、二人きりで寄り添って生きている兄妹の切なさみたいなものが伝わってきて、後味のいいお話でした。次巻以降、元カノがどんな活躍するのか楽しみです。前作がちょっと?な内容だっただけに、この本を読んで比嘉さん健在と安心しました。もちろん継続します。2012/07/09
王蠱
18
記憶喪失と特異体質、この両方の仕掛けの扱いも巧みでなおかつラブコメとしての甘々しさも充分過ぎるほどあり凄い好きな作風だった。無自覚天然アホの子な幼馴染のストレートな好意に終始癒され、妹の身を切るような想いとそこからの関係の変化に切なさのような感情をおぼえた。「修羅場」とはいっている者のこの3人なら全然殺伐にならず安心して見ていられそう。是非続きが読みたい一冊2012/04/26
星野流人
17
まずはこうして比嘉智康さんの新作を読めることを嬉しく思いたい。今回の内容は、記憶喪失により過去の記憶を持たない主人公と、他者の運を吸わなければ生きていけない主人公の妹、そして探偵の娘であり主人公の元恋人を自称する少女、3人による三角関係がメインとして描かれている。小気味良いボケとツッコミの応酬があり、クライマックスにはしっかりと読者を惹き付ける。比嘉さんマニアならばどうしても期待してしまう超展開は、まだその片鱗すら見せない(失われた記憶が関係しそう?)。2012/04/28
ワルド
15
『お兄ちゃんは、朝から妹とスキンシップができて嬉しいぞ』主人公のこの台詞に裏があるのが比嘉先生の恐ろしいところ。にじみ出る変態性とホラー分がウリですもんね。普通のラブコメにはならない。しかし今作は以前のものに比べてかなり読み易くなってた。いやキャラクターは結構ぶっとんでるけど、ブレない主人公がかっこいいのはいつも通り。2012/06/17
ゴローさん
13
申し訳ないのですが、自分には合わなかったです。ゆららとひなたのキャラは好きなのですが、どうも主人公の心理描写がダメでした。でも主人公の過去やひなたの体質の謎が気になりますね。今後その謎が解き明かされるのを期待します。しかし希望つばめさんの描く女の子の胸のぷるんぷるん感がヤバいです。2012/09/30
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