内容説明
「君は綺麗だ。その紅い瞳も、肌も…」婚礼を控え幸福の中にいた小国の姫、澄白は、国を護るため、竜に捧げられる“花嫁”に選ばれてしまう。異なる形で国を護ろうとする兄の計略に従い、竜を殺すための呪をその身に刻み、嫁いだ澄白。しかし夫となった竜、シュトラールの優しさに触れ、次第に決心が揺らいでいく。竜を殺し許婚のもとに戻るか、竜を救うか―。美しい竜の青年に出会い、澄白が選んだ運命とは―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっぱ
20
金髪で琥珀色の瞳の美しき人の姿になる、金色の被膜に覆われ青き艶を放つ白い鱗に全身を覆われた、「祝い子」と呼ばれる強く若き竜シュトラールと黒髪と紅い瞳を持つ人間の花嫁、澄白の話。2014/04/23
七草
15
ネット時からファンだった作家さん。書籍は初めてです。竜好きだー!!かっこよすぎる!隣人もめちゃ可愛い!表紙も挿絵も美しくて…惚れ惚れしちゃいます。2015/01/18
ゆり
11
竜の住まう作品舞台の描写がていねいで彼らの息遣いが伝わってくるよう。世界が素直にのびやかに広がっていて読んでいて心地よかったです。澄白と竜のシュトラールは価値観も何もかも違っていて簡単には分かり合えず、それでもいくつかの出来事を乗り越えるうち心が確かに通じていく様が良かったです。虐げられ縮こまって生きてきた少女澄白が成長していきやがて自分の大切なものを選び取り戦う姿も良かった。挿絵は特にカラー口絵のものが素晴らしくてずっと眺めていたい感じでした。2015/02/09
punto
6
かなり期待して読んだのですが、期待ほどではなかったです。残念。ヒロインが不幸すぎて、感情移入できない。(したら辛そう 汗)また、ヒロインは不幸な生い立ちのせいでちょっと卑屈っぽく見えます(ごめんなさい!)あと、お互いに自覚がなさ過ぎて電車の中で読んでいると結構照れます(笑)。。それらの結果、残念ながら入り込めなかったです。しかし、まだ恋愛ものになったわけないし、序章と言う感じなので、今後はヒロインも成長するのではないかと期待しています。2015/06/15
果物牛乳2号機
6
主人公ちゃんの不幸属性なのにしっかり芯を持っているという所が個人的にツボなのでした。全体的に物語はドロッとしていますが、要所にある主人公と竜のおずおずとした交流が癒しとなって最後まで読むことができました。兄上マジゲスい。隣人さんたちマジ愛らしい。幼馴染みくんマジ残念。2012/12/06
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