- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 一迅社文庫
内容説明
1941年、第二次世界大戦中のソビエト連邦。反ドイツの機運が高まるなか、エンゲルス基地では女子パイロットによる飛行機連隊が創設されようとしていた。志願したのは、10代から20代のまだ若い少女たち―。戦闘機パイロットを目指す仲間、ライバルたちとともに、空に憧れ、空を愛する少女、リリー・リトヴァグの挑戦が始まる。かつて実在した、女子だけの飛行機連隊を舞台に描く、空戦×歴史ファンタジー登場。
著者等紹介
千田誠行[チダマサユキ]
神奈川県在住。小説、ドラマCDの脚本、ゲームのノベライズなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GIN@本棚大洪水中
7
再読(前読-03/27)初めて手に取ったライトノベルであり、感動を贈ってくれた。 内容は不可侵条約を一方的に破ってきたドイツに対し、宣戦布告して戦争をするロシアが舞台。そのなかで初の女性戦闘機連隊を構成する。志願して飛行技術を身につけていく少女たちの話。日常的にも問題児なリリーを主体とした主人公たちが成長していく。ところが、やっぱり甘いものを食べたいし、おしゃれはしたい。そんな日常的なリリー達だが、アレクセイサロマ-ティン大尉の提案するロッテ戦術を身に着け始め……。 2012/05/31
GIN@本棚大洪水中
5
タイトルに惹かれて読了 ソ連を舞台とした設定でエンゲルス飛行場で女性パイロットを育成する話が題材でした。ソ連ではなく、架空の国のほうが良かったと個人的には考えています。 ドイツが不可侵条約を破棄し、攻めてくることはわかりましたが、もし二巻をつくるならばドイツとの戦争を避けられないきがして読みたくても読むのが怖いです。 終わり方は少し速い展開になったとおもいます。 もうすこし訓練する時間がほしかった。リリーは空を好きで飛んでいるのに、戦争へいって価値観が変わってしまうのではないかと思いましたが、戦2012/03/27
★カイト★
4
第二次世界大戦中ソ連に実在した女性エースパイロット、リディア・リトヴァクをモデルにした青春物語です。彼女たちは当時世界ではめずらしく女性だけで構成された女性戦闘機連隊に所属していたという。本書では訓練だけを描いており重苦しい戦争の話はほぼなし。生き残るため、強い意志や仲間の信頼や空を愛する心を学ぶ。主人公リリーと教官のアレクセイの関係が最初は反発するもだんだん溶け込みラストシーンはほほえましかった。ちょっとした恋の予感も感じさせてよかった。続編はなさそうで残念。とても興味深かったです。2015/10/27
たこやき
3
モデルがある、というのは構わないのだけど、歴史上の事件や地名などを出す必要があったのかは「?」。どうしても、そういうところから、歴史小説的なところを期待してしまうから。ただ、それを除いて、戦時下にあっても「甘いものが欲しい」とか、「おしゃれをしたい」とか、等身大の女の子の、ちょっと変わった青春時代を描いた小説として楽しめた。泥臭さがあまりない、っていうのも、それを意図しているように思う。あと、イラストがすごく良い2010/04/16
t_hirosaki(t_hirosaki)
2
自分はエピソードを丁寧に語っていく話の方が好みなのかなあ、昔はそうじゃなかった気がするけど、変わったのは自分か時代か……。ハンマーヘッドターンやロッテ戦術といった戦闘機の世界のジャーゴンが物語に上手いこと彩りを添える。ほぼ女の子しか出て来ないきゃるきゃるな世界でもあるので、百合だ百合だと下種な具合に萌えてもいい。しかし本質は、知識も技術もあるけどなんだか上手くかみ合わなくて上手くいかない主人公の精神的成長を描いた、オーソドックスな、つまり誰にだって身に覚えのあるはずの普遍的な壁とその撃破を描いた名作である2016/03/21
-
- 和書
- 新選組殺人事件