感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いりあ
13
雑誌"わぁい!"で連載されていたすえみつぢっかの"リバーシブル!"の第3巻です。前巻の重い展開から最終巻はどうなるのかと思ったら、とくにひきづることもなく、通常運転に戻りました。そして、とても爽やかな終わり方でした。淡い恋心的な部分はありましたが、基本的には友情物語になっていて、男の娘モノ、女装モノというよりも普通の作品に近いです。ラストの高校を卒業してからのエピソードも良かったです。彼ら4人の未来に幸あれ。2016/01/26
歩月るな
4
3巻で完結。刊行も、ほんの10年ほど前である。愛の定義について答えなさい、と聞かれたら、割と模範的に答えられそうな感覚はあるけれど、それは実感を伴って至る境地でもある。そういう経験を湛えて大人になっていく。学生らしい日常回を、学生らしい友情を携えて送ることができる環境では無かったというのもあり、本音をぶつけあえるようになって漸く、何でもない日常が終盤に語られる、エモさってこういう事かもしれない。地続きのその先が、確かに何かよく見る空気を感じて、夜の飲みの雰囲気とか学生の日常の延長の解像度の高さと言うのか。2024/03/31
ゆーた
2
もう少し続くかと思っていたのでおわりの文字にびっくり。多少の伏線の未回収はあるもののおおよそ綺麗にまとまったような気がする。これ女装もののくくりで色物扱いされそうだけど、ジュブナイルとして十分耐えうるんじゃ無いかとも思う。多感な時期にこそ読んで欲しいような、あまり手の届くところに置きたくないような悩ましさを、いろいろこじらせたまま大人になってしまってから読んだ立場としては思うわけで。これは失恋と見なしていいのか?と悩ませる某場面とか。読み終えてから改めて見るといろいろ切ない気持ちにさせてくれる表紙も秀逸。2014/03/13
じゅにスラ
1
面白かったー!この4人の4人らしい有り様に落ち着いたのかな、と。最終巻なのは残念ですがちょうど良いペース配分だったのかも。愁くんの成長っぷりが良いですね恰好良い。 bonus trackは個人的には「そっちなんだ?!」って感じだったんですが、ここの感想見た限りでは皆さん自然に受け止めてるみたいで意外だった……。2014/03/15
リリー
1
ついに完結して寂しいところもありましたけど、卒業式までは駆け足気味で、もうちょっとエピソードがあればよかったのにという気もします。書き下ろしは意外な告白に思いましたが、よく読めば付箋はありました。想いを真剣に受け止めようとするところに成長が見えていてとても良い作品でした。2014/03/08