イビチャ・オシムの真実

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757731042
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0075

出版社内容情報

日本代表の監督であることは、なんと魅力的な仕事だろうか(イビチャ・オシム)

内容説明

私の最初のサッカーボールは、古い靴下をぐるぐる巻きにした代物だった―貧困を想像力で補った、心豊かな少年時代。試合で故意に手を抜いたと、私は半年間出場停止処分をくらった―影響力が大きくなりすぎた選手、オシムを封じた“権力”。いつだって優秀な選手が選ばれるベきで、出身共和国は関係ない―民族間対立に屈せず構築したユーゴスラビア代表チーム。誰もが期待していなかったことを、私達は確かに成し遂げたのだ―欧州最高の舞台でその名を轟かせたクラブ監督としての成功。私たちと南アフリカを目指すことになる男の、類い稀なる半生。ジェフ~日本代表監督時代を加筆し、ついに日本語版刊行。

目次

01 オシムについての9つの証言
02 サラエボから欧州サッカー界へ
03 シュトゥルム以前の監督時代―1979~1994
04 シュトゥルム監督時代―1994~2002
05 ジェフ、日本代表監督時代―2003~
06 オシムのサッカー観
07 サラエボ散策

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あや

3
06年イビチャ・オシムさんがジェフ千葉から日本代表監督に強奪時便乗本として発刊された中で良質なイビチャ・オシムさんの伝記。その崇高なお人柄を形成する幼少時のエピソード。靴下を丸めたものでストリートサッカーを始めたサッカーの原点。お誕生日にお母さまがおいしいケーキを焼いてくれたのにお友達を呼び過ぎて自分の分け前が少なくなってしまった時お母さまに「人に分け与えることを忘れないで」と口を酸っぱくして言われたエピソード。イビチャ・オシムさんが誠実さの権化のような方で人を選手を深く愛される方である理由がよく伝わる。2020/03/15

Barbierock1

3
日本における重大な問題として、上下関係があげられている。オシムだけでなく、他の指導者からも共通にあげられているとのことで、これはサッカー界のみならず日本社会の問題だ。結果として、決断ができない、個人で責任をとろうとしない、かつ、即興性に欠ける点が指摘されているが、達観だと思う。外国人の日本を見る目は、日本を見つめ直すのにとても役立つ。2014/03/25

なまちゅう

2
2002年にオーストリアで発売されたオシム初の伝記を、日本代表就任した2006年にジェフでの監督時代の一章を原作著者によって加筆された日本語版。訳者が原作を活かし、センテンスの短い口語体の文章で構成されているので、オシムの訥々と話している様子が目に浮かぶような1冊。反面、オシムのことや、ユーゴ情勢などある程度の事前知識がないと読みづらいかもしれない。代表での欧州組へのスタンスなどにオシムのリスクチャレンジなしに勝ち得るものはないと言う哲学や、この後のオシムジャパンを感じ取れる。JEF要素は少なめです。2020/01/29

満月-ya

2
★★★★★2014/01/27

rio

2
世界で高い評価を受けているとは、正直知らなかった。旧ユーゴの国家では、オシムの存在が非常に大きいと感じた。人柄の良さや独特の考え方、数学に強く理論的な思考を好むなど彼の魅力が随所に垣間見える。オシムのような指導者であれば、恩義を感じ彼を慕って日本に来た選手が少なくないのもうなずける。2012/08/01

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