ほしのこえ―あいのことば/ほしをこえる

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ほしのこえ―あいのことば/ほしをこえる

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757729735
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

2046年―。同級生の長峰美加子と寺尾昇は淡い恋愛感情を持ちながらお互い口に出せずにいた。だが、その夏ミカコが国連軍の選抜メンバーに選ばれ、翌年の冬には宇宙へと旅立ってしまう。高校に進学したノボルとミカコは携帯メールで連絡をとりあうが、リシテア号が太陽系を離れるにつれて、メール送受信の往復にかかる時間は開いていくことに…。新解釈を加えた小説『ほしのこえ』決定版。

著者等紹介

加納新太[カノウアラタ]
愛知県出身。愛知県立大学文学部国文学科卒。フリーの編集者として活動ののち、2002年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪風のねこ@(=´ω`=)

125
ノボルとミカコ其々の主観のみで描かれている為、世界系といえる同作にマッチしている。改めて加納さんの心情描写って良いなと思う。思えば大航海時代にもこういう時空に隔たれる悲恋劇ってあったと思う。対外的な野心の果てに他人に怒りを向けられて初めて我に返る。だからこそ過去にあった確かな感触を感覚を思い出さずには居られないのだろう。膨らんだ想いを電磁波に託す。昔は、風であったろうか。鳥であったろうか。あのバス停で繋がる瞬間がとても素晴らしい。価値観は完全には一致しない。が、側で確かめ合う事で、心から安心できるのだ。2017/03/04

りゃうりゃう

9
新海誠の初映像作品「ほしのこえ」の小説版。 執筆者(加藤新太)の感情の起伏を極力平坦にした独特の表現に癖を感じるものの、新海誠のほしのこえを忠実に再現した小説ではあります。友人からは一言「読むと死にたくなる」と(笑)。大げさですが割と的を得た表現にツボりました。 ほしのこえには「大場惑」作品の小説もあり是非こちらも読んでほしいです。2022/06/18

舟華

6
新海誠監督のデビュー作のノベライズ。カバーが美しくて手に取ってみたら加納さんバージョンだった。やっぱり文体が少し苦手ではあるのですが、若さと超絶遠距離恋愛の脆さというか危うさというか頼りなさというか…色濃く伝わってくる作品だった。「わたしは、ここにいるよ」「ぼくもここにいるよ」という彼女らの未来はどうなったのか。はっきりさせていないあたりがすき。宇宙との距離をメールの届く時間に置き換えているあたりがもう…すき!2021/02/06

︎💓ひかる💓

5
長峰美加子(ミカコ)と寺尾 昇(ノボル)のほぼふたりだけの物語。 一体なんなんだ?この作品は?彼女は宇宙へ遥か遠く冥王星まで行った。コレが新海誠??8年も·····たぶんミカコは死んでるのかな?母の素っ気ない態度といい従姉妹の態度といいたぶんノボルにはミカコの死を隠していたのかなぁ。。と私は思う。2021/09/16

みやしん

4
わずか30分のクォリティで世界のド肝を抜いた短編アニメのノベライズその二。他の公式二次作品の中では一番原作に近いテイスト。とゆーか、映像の文字化。従妹や父親とか少しだけ裏設定を補完。メールや服装が無制限だった説明があったが、服務規程無いの?無慈悲なメール到着時間が絶望的な距離を示すが、大切さに気付いた相手が側にいない事の残酷な隔たり。2019/05/12

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