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内容説明
「魂を売ってあなたはなにをもらったの?」―「銃だ」「ねぇ、あなたはなにをなくしたの?」―「愛をなくした」天使の羽を持つ殺し屋の少女・デビーと、十字架と墓標を背負う男・クラウス。人々が享楽に溺れ、悪のはびこる『悪魔教団』の街。男は悪魔の銃を手に死のダンスを舞い、少女は無慈悲な天使の裁きを下す。彼らの瞳に映る未来に、神がもたらすものとは?生と死の狭間で繰り広げられるネオ・ノワール・アクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
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2003年刊行。当時流行りのスタイリッシュ・オカルト・バイオレンスアクションのライトノベル版といった感じの一冊。といっても、アダルティな描写もまことに多く、ちょっとレーベルを間違えたような印象があります。悪教団と一匹狼のハンター・クラウスの戦いに殺し屋美少女デビーが巻き込まれることに。悪魔に魂の一部を売ったことで大事な感情を失い、生きる目的をも失った男たちがたいへん人間臭く描かれています。新シリーズ開幕との触れ込みでしたが、この一冊きりで、続きが出なかったことがまことに残念。星5つ。2016/09/02