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内容説明
二十一世紀初頭。「刀京」と名を変えた街―東京は、犯罪者「愚連」とそれを追う者達「始末」で溢れ、異様な喧騒を見せていた。父を殺した愚連を討つため、始末として生きる決意で刀京へとやってきた雅は、年下の始末・明とともに次第にその名を馳せていく。しかし、人を殺害する権利を有した始末としての生き様と、明への想いに揺れ、何が己にとっての真実であるのか苦悩するようになる―。第3回「えんため大賞」ドラマ企画書部門受賞作の小説化。
著者等紹介
森橋ビンゴ[モリハシビンゴ]
1979年生まれ。大阪芸術大学映像学科に4回生として在籍し、小池一夫教授に師事する。2001年第3回えんため大賞ドラマ企画書部門優秀賞を受賞。受賞作「刀京始末網」の小説化に自ら挑み、デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キーツ(Nob Arakawa)
8
森橋ビンゴ先生の非恋愛者も読んでみたい!との思いで探した結果入手したのが本作でデビュー作だそうな。なんだやっぱ恋愛ものじゃん!と言う向きもあるだろうが東雲侑子シリーズでの柔らかさは皆無。だが筆の方は達者なもので硬質かつ乾いたタッチは好みの作風だし物語としての完成度は上々。ただ万人受けするテーマの作品では無いので路線変更を求められたのだろうなとも。他にも森橋ビンゴ作品はまとめて入手済みなのでどうチェンジしていくのか楽しんで読ませて抱くとしよう。2014/10/24
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
2
三月七日、東雲侑子と読んで、著者のデビュー作をと。 なかなか武骨な主人公、でも女性らしい脆さや危うさもよく描けてたと思います。
ぴえろ@天使
2
良い意味で古臭い・・・哀愁が漂うお話です。独特な時代背景と武骨なお姉さんと少し影のある男の子の悲しい恋を楽しめる作品でした。2012/10/08
瀬田
1
今までありそうでなかったストーリー。乾が渋くて格好良かった2011/03/20
ナンナル
1
独特の空気というのがある。ひどく乾いているのに熱い主人公。悩みながら、それでもこれだけしかないのだといい続ける。彼女が何処に辿りつけるのだろうか。2009/11/26