内容説明
ユノ暦520年。古の統一帝国が滅亡してから222年。イスキリアの地は分裂したまま抗争と謀略に明け暮れていた。小国シエネキアを治めるファルネーゼ家の庶子、ラファエリが生きたのは、そんな時代だった。新たな時代を希求し、胸に野望を秘め青年たちは駈ける!新鋭が鮮烈に書下ろす、傑作ファンタジー・ロマン。
著者等紹介
藤堂蓮司[トウドウレンジ]
1968年6月27日愛知県に生まれる。同人活動を経て本作でデビュー。新人とは思えぬスケールの大きさと、細やかな気配りのきいた物語を紡ぐ期待の作家。好きなものは歴史と、観光地の土産物屋をひやかすこと
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感想・レビュー
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きゅーま
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ルネサンス期のイタリアに似た異世界で展開する5人の青年の旅のお話。外面はいいけど実は野心家腹黒冷血な美青年ファルネーゼ、人懐っこくて天然なナルド、無口で長身な最強の剣士ベンティヴォーリオ、口が悪くて酒好きなリドルフィ、愉快で器用な美青年ガブリエーレ。色んな陰謀が絡んで大学の卒業旅行だったはずの5人の旅は思わぬ方向に…キャラクターはしっかりしているし後半になるにしたがって結構おもしろくなります。…プロローグ感が否めませんが。続きはあるのでしょうか?あったら読んでみたいかもです。2010/05/18