内容説明
豪商鴻池善右衛門家を請負人とした鴻池新田は河内最大の新田であり、町人請負新田として有名である。本書で取り上げた「鴻池新田会所日記」を紐解くと、そこには鴻池新田や会所にかかわる人々のいとなみが活き活きと描き出されている。本書では各執筆者が多様な視点から「日記」の分析を試みる。
目次
論文編(新田開発当初の鴻池新田会所―鴻池新田会所の始まり―(春日井道彦)
鴻池新田会所と大地震―建設・修理との奇妙な関係―(春日井道彦)
寝屋川流域の新田請負人について(井上伸一)
江戸時代中期の大坂代官 万年長十郎について―大和川の付替え後の動向を中心に―(松永友和)
宝永期の新田開発と「新路」開拓―徳庵井路内の通船をめぐって―(井上伸一))
(新田会所の遺構(春日井道彦)
井路普請をめぐる争論(常松隆嗣)
鴻池家の伊勢参宮(内海寧子)
「天稟の善人」草間直方(内海寧子)
山中庄兵衛(井上伸一)
将軍家ゆかりの地を訪ねる大名・旗本)



