内容説明
読み本系『平家物語』に初めての詳注。語り本系に比べ、古態を多くとどめる四部合戦状本を、原文・書き下しの双方の形で提示する。同時に、諸本を比較して物語の原形に迫りつつ、これまでの研究を歴史学などの隣接諸学を含めて通観しつつ、現在の最高水準の注釈を目指す。
目次
大原入
大原御幸(出発)
大原御幸(寂光院へ)
大原御幸(阿波の内侍)
大原御幸(女院の庵室)
大原御幸(女院登場)
六道語り(語りの発端)
六道語り(天・人・修羅)
六道語り(餓鬼道・地獄道)
六道語り(畜生道)
女院の回想の語り(恨み言の語り)
女院の回想の語り(安徳帝との死別)
女院の回想の語り(道心を発す例)
女院の回想の語り(悲しみと発心)
女院の説法(空観問答)
女院の説法(法皇女院を賛嘆)
女院の説法(持戒)
女院の説法(念仏)
龍宮の夢の事
法皇還御
女院往生