内容説明
近世の書物流通の実態を浮かび上がらせる一級資料。石水博物館所蔵の川喜田家宛書簡のうち、江戸の岡田屋嘉七・和泉屋金右衛門・山田佐助、京都の城戸市右衛門・梶川七郎兵衛・近江屋左太郎、大坂の藤屋善七、津の山形屋伝右衛門、松坂の柏屋兵介ら、三都および伊勢の書肆9店の書簡とその関連文書271点を翻刻。中でも、近世を代表する蔵書家小津桂窓が「海内一」と賞した岡田屋嘉七は65点、本居宣長門人の城戸千楯を父に持つ城戸市右衛門は180点を数え、ともに川喜田遠里・石水の父子二代、およそ20年の長期に及ぶ。見せる書名は1000点に近く、600点ほどの価格も判明する。
目次
1 岡田屋嘉七書簡
2 城戸市右衛門書簡
3 藤屋善七書簡
4 梶川七郎兵衛書簡
5 柏屋兵介書簡
6 和泉屋金右衛門書簡
7 近江屋左太郎書簡
8 山形屋伝右衛門書簡
9 山田佐助書簡
著者等紹介
青山英正[アオヤマヒデマサ]
明星大学教授。1972年生。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(学術)東京大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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