内容説明
鎌倉幕府の宗教政策の研究に一石を投じる。鎌倉幕府が行った年中行事、あるいは天変や疾病の際に実施していた祈祷の特徴について整理し、摂関家との比較を踏まえ一権門としての鎌倉幕府の性格を確認した。また、鎌倉幕府の儀礼がどのように運営されたかを多面的に分析するため、儀礼の場を重視した鎌倉殿と、儀礼に関係する御家人たちの意欲・経済状態といった視点からも考察し、鎌倉幕府の宗教政策を闡明にした。
目次
序論
第1編 鎌倉幕府初期の鎌倉殿と鎌倉殿祭祀(源頼朝挙兵前後の鎌倉殿家祭祀;源頼朝期における鎌倉幕府祭祀創出;頼朝後の鎌倉幕府祭祀;鎌倉幕府における平癒祈願祈〓)
第2編 鎌倉幕府中期の鎌倉殿と鎌倉殿祭祀(九条頼経期の鎌倉幕府祭祀;鎌倉幕府における占断;鎌倉幕府の地震観;鎌倉幕府における祈雨祈〓;鎌倉幕府における宗教儀礼の受容)
第3編 鎌倉幕府後期の鎌倉殿と鎌倉殿祭祀(親王将軍期の鎌倉幕府祭祀;鎌倉幕府における御家人の所役拒否;説話文学における「貧」―「過差」禁制との関係から)
結論
著者等紹介
竹ヶ原康弘[タケガハラヤスヒロ]
1973年北海道釧路市生。現在、北海道教育大学釧路校非常勤講師(2010年より)。博士(文学)。専攻:日本古代・中世仏教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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