内容説明
極上ワインのように、醸成され尽くした最高位の『倫敦塔』論7編を収録。掲載紙「帝國文學」のこと、『倫敦塔』をめぐる漱石自身の12通の「書簡」のこと、長大精密な「評釈」「研究史」「研究文献目録」を収録する。漱石研究の醍醐味を堪能。研究論文もまた愉しい!解説の「鼎談」も熱い!読んで「面白い」、「長いと感じない」、「お買い得」の一冊。作品そのものが読みたくなること、必定の文章群。特別寄稿も1本収録。漱石の天才に、驚愕・乾杯。
目次
1 『倫敦塔』論(「『倫敦塔』の言語現象」特徴的な言語現象と「御殿場の兎」―虚構を可能にしたもの;帝国と観光―「反語」としての「倫敦塔」;夏目漱石「倫敦塔」論―観光「すること」からの離陸;「余」の紡いだ〈英国〉―夏目漱石「倫敦塔」論;「倫敦塔」再考―「余の空想」は誰のものか;『倫敦塔』の時間と空間―「過去」への眼差しを視座として;「倫敦塔」への道―「帝国文学」という発表の場から;「帝國文學」第拾壹卷第壹影印(抜粋)
「倫敦塔」をめぐる書簡)
2 研究史を踏まえて(『倫敦塔』論の前提―倫敦塔評釈;『倫敦塔』研究史;『倫敦塔』研究文献目録)
3 特別寄稿(ウォルター・スコットの明治と漱石)
4 机上鼎談―編集のこと・論評(編集のこと;『倫敦塔』論;研究史を踏まえて)
5 『『漱石作品』論集 風景シリーズ』始末記
著者等紹介
鳥井正晴[トリイマサハル]
現在、相愛大学名誉教授。学会:近代部会代表(平成2年4月~平成26年3月)。阪神近代文学会代表(平成11年9月~平成14年12月)
宮薗美佳[ミヤゾノミカ]
現在、常磐会学園大学教授。学会:日本文藝学会。日本近代文学会。日本キリスト教文学会。近代部会代表(平成26年5月~現在)。阪神近代文学会会長(令和元年7月~現在)
古浦修子[コウラシュウコ]
現在、九州共立大学講師。学会:遠藤周作学会役員(平成26年9月~現在)。日本キリスト教文学会関西支部運営委員(平成29年7月~現在)。日本文藝学会理事(平成30年6月~現在)。日本キリスト教文学会。阪神近代文学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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