内容説明
三重県津市の石水博物館所蔵の小津桂窓(1804~1858)関連書簡を中心に、全178通を翻刻し、年代順に配列した。質量ともに近世を代表する蔵書・西荘文庫を有した小津桂窓と、それに優るとも劣らない千歳文庫を成した川喜田家。両者の取り交わす書簡には600を超える書籍名、350を超える人名が見出せる。本書簡集を紐解けば、書物を介して発信者・受信者・中継者が入り乱れ、三都の文化圏と接続した伊勢文化圏の実相を、書物・人物の同時代評という生々しい肉声とともに見出すことができる。付録DVDには石水博物館所蔵の書簡画像を収める。
目次
天保七年(一八三六)以前
天保八年(一八三七)
天保九年(一八三八)
天保十年(一八三九)
天保十一年(一八四〇)
天保十二年(一八四一)
天保十三年(一八四二)
天保十四年(一八四三)
弘化元年(天保十五年・一八四四)
弘化二年(一八四五)
弘化三年(一八四六)
弘化四年(一八四七)
弘化年間(一八四五~一八四八)
嘉永元年(弘化五年・一八四八)
嘉永二年(一八四九)
嘉永三年(一八五〇)
嘉永四年(一八五一)
年末詳 嘉永四年(一八五一)以前
石水宛書簡 嘉永五年(一八五二)以降
参考 小津新兵衛(克孝)差出
著者等紹介
菱岡憲司[ヒシオカケンジ]
山口県立大学准教授。1976年生。九州大学大学院人文科学府博士後期課程単位修得退学。博士(文学)九州大学
〓倉一紀[タカクラカズノリ]
元皇學館大学教授。1952年生、2017年没。皇學館大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程前期修了。博士(文学)國學院大學
浦野綾子[ウラノアヤコ]
皇學館大学研究開発推進センター助教。1984年生。皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程国文学専攻単位取得退学。修士(文学)皇學館大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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