内容説明
良寛の漢詩、和歌作品には、何度も詠まれる特徴的な「竹」「松」「梅」「琴」「耳」などの「素材」がある。本書は、良寛の作品用語に対する出典・典拠をたずね調査・検討をおこない、素材によって表現された世界とその特徴について考察。良寛の用いた詩語は決して「破格」なものではなく、中国古典詩を周到かつ的確に踏まえたものであることを明らかにした。
目次
第1章 「竹」素材の検討
第2章 「松」素材の検討
第3章 「梅花」素材の検討
第4章 「琴」「耳」素材の検討
第5章 受容がみとめられる「詩」
第6章 良寛詩歌の特質
著者等紹介
上芝令子[ウエシバレイコ]
広島大学総合科学部総合科学科地域文化コース(日本研究)卒業。広島大学大学院社会科学研究科国際社会論専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、国立高等専門学校機構呉工業高等専門学校人文社会系分野准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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