内容説明
日本での外国地名受容の例を個別に調べその揺れを示した。外来語である外国地名には原語があり、もたらした人物や書物があり、その聴取者や翻訳者がいて、複雑な語史が見られる。「台湾」「ヨーロッパ」「イタリア」「スペイン」「ロシア」の5地名について、日本ではどのように表記(漢字、平仮名、片仮名、万葉仮名、オランダ語、英語)されてきたか、その歴史的変遷と典拠を探った。基本資料・箕作省吾著『新製輿地全圖』『坤輿圖識』『坤輿圖識補』と影印と外国地名索引をDVDに収めた。
目次
第1部 個別地名についての研究(「台湾」の呼称の変遷について;「ヨーロッパ」の呼称の変遷について;「イタリア」の呼称の変遷について;「スペイン」の呼称の変遷について;「ロシア」の呼称の変遷について)
第2部 外国地名資料についての研究(『蛮語箋』と『改正増補蛮語箋』の外国地名について;二種の『改正増補英語箋』の外国地名について;幕末期における外国地名受容法の揺れについて―柳河春三を例として)
第3部 資料編(DVDにも収録)(『新製輿地全圖』『坤輿圖識』『坤輿圖識補』影印;『新製輿地全圖』『坤輿圖識』『坤輿圖識補』地名索引)
著者等紹介
横田きよ子[ヨコタキヨコ]
1944年淡路島津名郡東浦町生。1962年親和学園卒業。1966年大阪学芸大学卒業。2006年神戸女子大学文学研究科修士号取得修了。2011年神戸大学人文学研究科博士号取得修了。2011~2012年神戸大学人文学研究科研究員、非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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