内容説明
本書は和歌の浦「玉津島」の通史である。玉津島という聖地性のある場所と、近世に天皇・上皇との繋がりをもった玉津島社の歴史を、古代から近代初頭期までを通して描いた。
目次
1 玉津島の古代・中世(玉津島のはじまり―万葉の世界、景観と政治と文化;あこがれの玉津島社―和歌の世界と参詣)
2 近世武家社会の玉津島社(秀吉の紀州「平均」と玉津島;紀州淺野家と和歌の浦・玉津島;中世、紀ノ川地域の政治社会と玉津島;徳川頼宣による社頭整備、拡充―徳川の玉津島;将軍・藩主・村方)
3 玉津島社の和歌文化と天皇・上皇(祭礼の復活;近世の法楽と玉津島社;春秋祭礼への禁裏・仙洞使者;祭典の内容;後桜町上皇の玉津島社参詣;和歌奉納と伝授祈祷の文化)
4 和歌の浦・玉津島の近世景観文化(和歌浦・玉津島社を訪れる人々;和歌の浦を描いた絵画)
5 近世中後期、神主家の人々(神主高松氏と歌道・国学―房隆・房雄;玉津島社の周辺環境;山上「拝所」の設置―房躬;玉津神社の明治維新)
著者等紹介
藤本清二郎[フジモトセイジロウ]
1949年兵庫県生まれ。1978年広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。1998年博士(文学)(広島大学)。2014年和歌山大学(教育学部)退職。現在、和歌山大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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