河川漁撈の環境民俗学―淀川のフィールドから

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河川漁撈の環境民俗学―淀川のフィールドから

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  • サイズ A5判/ページ数 251p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784757608719
  • NDC分類 384.36
  • Cコード C0039

出版社内容情報

昭和の時代を淀川で暮らしを立ててきた川漁師の姿を描き出すとともに、環境民俗学の視点から川漁師の自然観や世界観を探求する。昭和の時代を淀川で暮らしを立ててきた川漁師はどのように生きてきたのか。フィールドワークにもとづき、大正時代に生まれた三人の川漁師の漁のようすや、水質汚濁による環境変化のなかでの川漁師の生き方を描き出すととももに、環境民俗学の視点から「自然と人間の関係」や「人間と人間の関係」を分析し、淀川の漁師の自然観や世界観に迫る。

はしがき

第一部 課題と方法
第一章 河川漁撈研究の課題
はじめに
第一節 民俗学における生業研究
第二節 戦前・戦後の河川漁撈の研究
第三節 近年の河川漁撈の研究動向
まとめ
第二章 環境民俗学の視点と研究方法
 はじめに
第一節 野本寛一と生態民俗学
第二節 篠原徹と民俗自然誌
第三節 鳥越皓之と環境民俗学
第四節 菅豊と人と環境の民俗学
第五節 環境民俗学の視点と本研究の枠組み
第六節 問題設定と研究方法
第二部 淀川における河川漁撈の展開
第三章 淀川の環境と河川漁業の歴史的展開
 はじめに
第一節 淀川の位置づけと研究史
第二節 淀川の環境
第三節 近世淀川の漁村と漁業
第四節 近代淀川の漁村と漁業
第五節 淀川における漁業組合史
まとめ
第四章 淀川淡水域における川漁師の河川漁撈
 はじめに
第一節 川漁師Mさんのライフヒストリ―
第二節 秘密の漁場
第三節 モンドリ漁と簀建て漁
第四節 投網漁
第五節 モクズガニ漁と民俗知識
まとめ
第五章 淀川淡水域と汽水域における川漁師の河川漁撈
 はじめに
第一節 川漁師Aさんのライフヒストリー
第二節 可動堰上流域での漁撈活動
第三節 汽水域への漁場移転と漁撈活動
まとめ
第六章 淀川河口域における河川漁撈と川漁師
 はじめに
第一節 川辺のエコトーンと河川漁撈
第二節 淀川河口域における漁撈活動
第三節 ウナギ漁と自然認識
まとめ
第三部 淀川における漁撈技術と川漁師の世界観
第七章 河川漁撈と遊水池漁撈
 はじめに
第一節 淀川における河川漁撈と漁具・漁法
第二節 巨椋池における漁撈と漁具・漁法
第三節 河川と遊水池の漁撈比較
まとめ
第八章 漁場利用をめぐる慣習と漁場観
 はじめに 
第一節 漁場の占有と秘匿に関する研究史
第二節 川漁師による漁場の占有と秘匿
第三節 海の漁撈にみる漁場の占有と秘匿
第四節 漁場利用の類型と漁場の秘匿
まとめ
第九章 川漁師からみた淀川と自然観
 はじめに
第一節 魚の居場所と動き
第二節 汽水域の塩分濃度と魚の動き
第三節 漁場の秘匿と占有
第四節 河川に対する自然観
第五節 魚に対する自然観
まとめ

結語
初出一覧

(付編)
参考文献・引用文献
参考図表
 1 淀川関係年表
 2 淀川河口域の漁業の変遷
参考資料(農商務省農務局編『水産事項特別調査』上巻・下巻(農商務省、一八九四年)所収の淀川漁業および淡水産魚介類の流通に関連する記事の抜粋)
図表・写真・地図一覧及び写真・地図の出典
あとがき
索引

伊藤廣之[イトウヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

淀川に生きた昭和の“川漁師”の営み。前半では、淀川でのフィールドワークにもとづき、大正時代に生まれた三人の川漁師の河川漁撈のようすや、水質汚濁による環境変化のなかでの川漁師の生き方を描き出し、後半では環境民俗学の視点から「自然と人間の関係」や「人間と人間の関係」を分析し、淀川の漁師の自然観や世界観に迫る。

目次

第1部 課題と方法(河川漁撈研究の課題;環境民俗学の視点と研究方法)
第2部 淀川における河川漁撈の展開(淀川の環境と河川漁業の歴史的展開;淀川淡水域における川漁師の河川漁撈;淀川淡水域と汽水域における川漁師の河川漁撈;淀川河口域における河川漁撈と川漁師)
第3部 淀川における漁撈技術と川漁師の世界観(河川漁撈と遊水池漁撈;漁場利用をめぐる慣習と漁場観;川漁師からみた淀川と自然観)

著者等紹介

伊藤廣之[イトウヒロユキ]
1956年京都府京丹後市生まれ。1979年佛教大学社会学部社会学科卒業。専門は日本民俗学。大阪歴史博物館副館長。博士(文学)。日本民俗学会評議員、近畿民俗学会理事、堺市博物館協議会委員、吹田市立博物館協議会委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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