研究叢書<br> 近世初期俳諧の表記に関する研究

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研究叢書
近世初期俳諧の表記に関する研究

  • 田中 巳榮子【著】
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  • サイズ A5判/ページ数 390p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757608672
  • NDC分類 911.302
  • Cコード C3381

出版社内容情報

表記研究では未開拓の俳諧を調査し、振り仮名、特殊な用字、音象徴語、定家仮名遣、節用集との比較等、近世初期の表記の実態を論究。多様な表記史の資料中、未開拓の俳諧を文字領域として、漢字表記と振り仮名の関係や機能、特殊な用字、音象徴語、定家仮名遣の使用、節用集との比較等、近世初期、蕉風成立以前の俳諧集の表記の実態を明らかにした。今後の表記研究の便宜に資することを期待して、「10俳諧集における振り仮名を付す語」他を資料編として収載。

序文 乾 善彦
序 章 本書の目的と構成
  1 目的と方法
  2 構成と概要
  
第一章 振り仮名が付される漢字表記語と表記形態
 導 言
 第一節 『紅梅千句』における振り仮名
  はじめに
  一 漢字と振り仮名の数量的側面
  二 振り仮名付漢字表記語と俳諧作法書との関係
  三 振り仮名を付す条件
  おわりに
 第二節 『軒端の独活』と『江戸宮笥』の表記
  はじめに
  一 漢字の数量的側面からの考察
  二 『軒端の独活』を中心にした表記の特徴
  三 『江戸宮笥』の振り仮名
  おわりに
 第三節 『正章千句』の振り仮名
  はじめに
  一 振り仮名の分類
  二 『紅梅千句』との比較を通して
  おわりに
 第四節 『宗因七百韻』と『七百五十韻』の表記
      ―振り仮名の機能と表記形態の特徴―
  はじめに
  一 『宗因七百韻』の振り仮名を中心にして
  二 『七百五十韻』の漢字使用の実態
  おわりに
 結 語

第二章 近世初期俳諧の用字・用語考証
 導 言
 第一節 『江戸八百韻』に見える「やさし」の用法
      ―「婀娜(ヤサシ)」「艶(ヤサ)し」について―
  はじめに
  一 「婀娜(ヤサシ)」について
  二 「艶(ヤサ)しき」について
  三 「やさし」に対応する他の漢字の用法
  四 仮名書き「やさし」の用法
  おわりに
 第二節 『當流籠抜』における「悶(イキ)る」について
  はじめに
  一 古辞書類における「悶」と「いきる」
  二 「悶」字の用法
  三 仮名書き「もだゆ」の用法
  四 「いきる」の用例
  五 「煩」と振り仮名の関係
  おわりに
 第三節 『江戸八百韻』に見える「?」の訓みについて
  はじめに
  一 辞書類での「?」と「アツカフ(ヒ)」
  二 「?」の用例とヨミ
  三 「?」について
  四 「扱」について
  おわりに
 第四節 『西鶴五百韻』の用字
      ―熟字訓と当て字―
  はじめに
  一 「日外」について
  二 「性躰」について
  三 「上夫」について
  おわりに
 第五節 『紅梅千句』に見える「ふためく」について
  はじめに
  一 古辞書類での「ふためく」と「はためく」
  二 ふためくの用法
  三 はためくの用法
  四 「ふためく」と「はためく」の比較
  五 「ふたふた」と「はたはた」
  おわりに
 第六節 近世初期俳諧における音象徴語
  はじめに
  一 音象徴語の数量的側面
  二 音象徴語の分類と意味用法
  三 漢語の音象徴語
  おわりに
 結 語

第三章 仮名遣いから見た近世初期俳諧集
    ―語頭に「お(オ)」「を(ヲ)」が付く語について―
 導 言
 第一節 本文中の語頭に「お」「を」が付く仮名表記語
     ―定家仮名遣を通して―
  はじめに
  一 仮名表記語と定家仮名遣の関係
  二 定家仮名遣に準じると見做した語
  三 定家仮名遣と一致しない語
  おわりに
 第二節 振り仮名の語頭の「オ」「ヲ」の仮名遣い
  はじめに
  一 同語における振り仮名と仮名表記の語頭の仮名遣いが一致する語
  二 振り仮名と仮名表記の仮名遣いが異なる語
  三 振り仮名の仮名遣いと定家仮名遣・節用集との関係
  おわりに
 結 語

終 章 本書の結論と今後の課題

あとがき

資料編
 【資料一】 『紅梅千句』の振り仮名を付す語と俳諧作法書との関係
 【資料二】 『紅梅千句』の振り仮名を付す語と条件との関係
 【資料三】 10俳諧集における振り仮名を付す語

索引


田中巳榮子[タナカミエコ]
著・文・その他

内容説明

振り仮名は、なぜ付されたのか―多様な表記史の資料中、未開拓の俳諧を文字領域として、漢字表記と振り仮名の関係や機能、特殊な用字、音象徴語、定家仮名遣の使用、節用集との比較等、近世初期、蕉風成立以前の俳諧集の表記の実態を明らかにした。今後の表記研究の便宜に資することを期待して、「10俳諧集における振り仮名を付す語」他を資料編として収載。

目次

序章 本書の目的と構成
第1章 振り仮名が付される漢字表記語と表記形態(『紅梅千句』における振り仮名;『軒端の独活』と『江戸宮笥』の表記 ほか)
第2章 近世初期俳諧の用字・用語考証(『江戸八百韻』に見える「やさし」の用法―「婀娜」「艶し」について;『當流籠抜』における「悶る」について ほか)
第3章 仮名遣いから見た近世初期俳諧集―語頭に「お(オ)」「を(ヲ)」が付く語について(本文中の語頭に「お」「を」が付く仮名表記語―定家仮名遣を通して;振り仮名の語頭の「オ」「ヲ」の仮名遣い)
終章 本書の結論と今後の課題

著者等紹介

田中巳榮子[タナカミエコ]
1941年大阪府に生れる。2013年関西大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。関西大学東西学術研究所非常勤研究員。専攻、近世表記史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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