内容説明
人文学(「人間とは何か」を問う科学)の危機が叫ばれて久しい。自然科学偏重の高等教育政策に対し、人文学の研究者は単に「アンチ」を唱えていればいいのか。成果主義を煽る言説に正面から向き合い、文系・理系を通底する認識の「筋力」を鍛えることができるかが切実に問われている。本書は、このような問題意識にもとづいて、総説・古典・アジア・翻訳の各部門から人文知のトポスを求めて議論した成果である。
目次
総説(人文知のトポス―グローバリズムを超えてあるいは「世界を毛羽立たせること」)
講演(人文知の四元的統合に向けて―今、人類はどのようなところにいるのか?;翻訳が作り出すもの)
論文(古典部門;アジア部門;翻訳部門)
結び
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