内容説明
軍記物語を基軸に時代をこえ隣接分野をまたいで編む精鋭による論考13篇と重要資料紹介2篇を収録。
目次
『平家物語』諸本における“熊野新宮合戦”―記事構成の方法について
延慶本『平家物語』にみる平重衡像の改編
『平家物語』一谷合戦「一二之懸」考―覚一本と延慶本の異同
「外祖母・二位殿」の底意地―「覚一本」平家物語の力点
安徳天皇入水叙述の解釈―覚一本『平家物語』が描くこと
『源平盛衰記』巻第三二「阿育王即位」の再検討
『参考源平盛衰記』浄書本の成立過程―書陵部本・京大本・東大本・國學院本傍書の検討を通じて
天正本『太平記』の増補―真言関係記事を例に
『太平記秘伝理尽鈔』の時代認識と歴史観―「古」から照らされた「今」
キリシタン版『太平記抜書』の神仏記事―その編集態度が意味するもの〔ほか〕