研究叢書<br> 古代地名の国語学的研究

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研究叢書
古代地名の国語学的研究

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  • サイズ A5判/ページ数 378p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757608320
  • NDC分類 810.23
  • Cコード C3381

出版社内容情報

平安中期初めの和名抄・廿巻本に見える地名を中心に、上代の風土記などの地名を合わせ、主に文字・表記の面から古代の地名を考察。平安中期初めの和名抄・廿巻本に見える地名を中心に、上代の風土記などの地名を合わせて、古代の地名を国語学的に考察する。主に文字・表記の面から考察するが、複合名詞ととらえられる地名の前項と後項との差からその語構成についても検討する。三字・一字地名の二字化は読みにくい地名が多い理由でもあるが、その実態を述べる。「近江路」などの地名+「路」は、近江の中の道を表す場合と近江へ行く道を表す場合とがあるとする。

はしがき
第一篇 和名抄地名の構成と表記
第一章 和名抄地名の構成
一 複合名詞としての地名
二 前項・後項の末音節
三 形容詞の語幹・語基
四 名詞の被覆形・露出形
五 動詞の終止形・連用形など
六 前項・後項に特徴的な要素
付 前項・後項一覧
第二章 和名抄地名の二合仮名
一 前項の二合仮名
二 後項の二合仮名
三 前項と後項との差違
第三章 和名抄地名の読添え
一 ツ・ナ・ガ〔連体〕・ツ〔助数詞〕の読添え
二 ノ〔連体〕の読添え(一)
三 ノ〔連体〕の読添え(二)
四 ノ〔連体〕の読添え(三)
五 ノ〔連体〕の読添え(四)
六 読添えの前項と後項
第四章 和名抄地名の音訓混用
一 音読みか訓読みかが問題になるもの
二 三字地名の二字化によるもの
三 重箱読みの例
四 湯桶読みの例
五 ノ〔連体〕の読添えとの関連
余談・一 琵琶湖の東西の山
一 伊吹
二 比叡
第二篇 和名抄地名の訓注
第一章 和名抄地名の訓注の仮名
一 訓注の仮名
二 「その他」とした例
三 特徴的な仮名
四 大東急本・高山寺本の比較
五 ア行エとヤ行エの問題
第二章 和名抄地名の訓注の促音・撥音等
一 促音を表す例
二 撥音を表す例
三 促音・撥音表記についての先行研究
四 その他の例
第三篇 地名の二字化
第一章 三字地名の二字化
一 「前」「中」「後」字を下に伴うもの
二 「上」「下」字を上または下に伴うもの
三 「部」字を下に伴うもの
四 「大」「小」字を上に伴うもの
五 「田」「野」字を下に伴うもの
六 その他のもの
第二章 一字地名の二字化
一 一音節のもの
二 訓注が一字の訓字のもの
三 出雲国風土記の例
四 播磨国風土記の例
五 常陸国風土記の例
六 肥前国風土記の例
七 豊後国風土記の例
八 二字ともに音仮名表記のもの
九 「部」字を下に伴うもの
十 訓まない字を上または下に伴うもの
第三章 和名抄地名における「部」
一 「部」字をベと訓むもの
二 「部」字を訓まないもの
三 「部」字を持たないのにベと訓むもの
四 「部」字を持つが訓注のないもの
五 訓の音節数による傾向
余談・二 変化する地名
一 富雄川
二 遠里小野
第四篇 地名とその周辺
第一章 和名抄・名博本の地名の傍訓
一 名博本と高山寺本
二 郡名の傍訓
三 郷名の訓が特殊な例
四 高山寺本の訓注と名博本の傍訓(一)
五 高山寺本の訓注と名博本の傍訓(二)
六 高山寺本の訓注と名博本の傍訓(三)
第二章 風土記地名と和名抄地名
一 風土記によって知られる和名抄の誤り
二 地名の二字化に関するもの
三 和名抄の訓注等によって知られる風土記の訓
四 風土記の訓に問題があるもの
五 和名抄の訓注に問題があるもの
六 種々の問題があるもの
七 音読みか訓読みか
付 和名抄・風土記 郡郷(里)名等対照表
第三章 地名と上代特殊仮名遣
一 地名にかかる枕詞と上代特殊仮名遣
二 地名起源説話と上代特殊仮名遣
第四章 チ[路]とミチ[道]
一 接頭語ミとチ[路]
二 ?+チ[路]と?+ミチ[道]
三 接頭語ミ+〔地形等を表す名詞〕
四 地名+チ[路]
五 淡路・常陸
あとがき
索引(地名索引・語彙索引・事項索引)

蜂矢 真郷[ハチヤ マサト]
1946年 岐阜県に生まれる
1969年 京都大学文学部卒業
1974年 同志社大学大学院文学研究科修士課程修了
1975年から 親和女子大学(現、神戸親和女子大学)専任講師、同助教授、帝塚山学院大学助教授、奈良女子大学助教授(文学部)、大阪大学助教授(文学部)、同教授(同)、同教授(大学院文学研究科)を経て、
2010年から 中部大学教授(人文学部)、大阪大学名誉教授
1996年 博士(文学)
1998年 第十七回新村出賞受賞
(著書)
国語重複語の語構成論的研究(1998年 塙書房)
国語派生語の語構成論的研究(2010年 同)
古代語の謎を解く(2010年 大阪大学出版会)
古代語形容詞の研究(2014年 清文堂出版)

内容説明

平安中期初めの和名抄・廿巻本に見える地名を中心に、上代の風土記などの地名を合わせて、古代の地名を国語学的に考察する。

目次

第1篇 和名抄地名の構成と表記(和名抄地名の構成;和名抄地名の二合仮名;和名抄地名の読添え;和名抄地名の音訓混用)
第2篇 和名抄地名の訓注(和名抄地名の訓注の仮名;和名抄地名の訓注の促音・撥音等)
第3篇 地名の二字化(三字地名の二字化;一字地名の二字化;和名抄地名における「部」)
第4篇 地名とその周辺(和名抄・名博本の地名の傍訓;風土記地名と和名抄地名;地名と上代特殊仮名遣;チ(路)とミチ(道))

著者等紹介

蜂矢真郷[ハチヤマサト]
1946年岐阜県に生まれる。1969年京都大学文学部卒業。1974年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。1975年から親和女子大学(現、神戸親和女子大学)専任講師、同助教授、帝塚山学院大学助教授、奈良女子大学助教授(文学部)、大阪大学助教授(文学部)、同教授(同)、同教授(大学院文学研究科)を経て、2010年から中部大学教授(人文学部)、大阪大学名誉教授。1996年博士(文学)。1998年第十七回新村出賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。