出版社内容情報
学際的な研究で総合的な日本古代史像の復原につとめてこられた塚口義信博士の古稀記念論集。古代史・考古学の四六編の論文を収録。学際的な研究で総合的な日本古代史像の復原につとめてこられた塚口義信博士の古稀を記念して編まれた論文集。最新の研究成果を含む古代史・考古学の論文四十六編を収録。
序 平林章仁
塚口義信博士略年譜及び著作目録
佐紀政権から河内政権へ―神功・応神伝説の意味するもの― 塚口義信
塚口義信博士古稀記念 日本古代学論叢
『日本書紀』にみえる春日県主について 生田敦司
巡察使とそれをめぐる諸使 市 大樹
『新撰姓氏録』の出自記載をめぐって 荊木美行
天武天皇の殯儀礼に関する一考察―二十七ヵ月の殯が意味するもの― 上島秀友
日本紀「系図一巻」が失われた理由について―功成後の皇親からの推定― 内田正俊
遷宮と六国史―餝金物・神宝の奉献から― 遠藤慶太
松原観音寺遺跡の?東寺?墨書土器に関する憶説 大野 薫
百済王氏と交野―奈良時代の河内国府の位置に関連して― 上遠野浩一
宝亀度唐使の来日とその迎接について 鮫島 彰
欽明陵の比定に関する補論―檜隈邑の復元を通して― 高橋照彦
淡路廃帝の死と道鏡 寺西貞弘
古代における神宮 中井かをり
尾張の前期盟主墳と尾張氏伝承―前期盟主墳の新たな調査成果に関連して― 中司照世
淀川と大和川 西川寿勝
兄妹相姦へのおそれ 平林章仁
『日本書紀』成務天皇紀に関する覚書 松倉文比古
『日本書紀』の編者をめぐる諸問題 水谷千秋
初期倭国変動論素描 森岡秀人
柏原市域の出土文字資料―古代の墨書土器を中心として― 山根 航
壬申の乱における古代官道と陵墓 米田敏幸
壬申の乱での大和の戦局について 若井敏明
祈年祭の成立についての覚書 和田行弘
橘嘉智子の立后について 渡里恒信
古墳再利用の歴史的意義 石尾和仁
墳丘構築論2―ニサンザイ類型と前方後円墳時代の後半期― 一瀬和夫
保渡田八幡塚古墳の形象埴輪配置―「今城塚類型」との対比から― 犬木 努
五条野丸山古墳と「山陵田」 今尾文昭
豊前北部における古墳時代終末期の3つの様相 宇野愼敏
津堂城山古墳と河内政権 岸本直文
古墳時代の須恵器流通についての一考察(2)―丹波地域の事例検討から― 木許 守
馬見古墳群の成立と新山古墳 関川尚功
和泉地域に投影された政権中枢勢力の動静 田中晋作
天平八年の遣新羅使をめぐる問題 田中俊明
三ツ塚古墳出土「修羅」と倭国王の葬送儀礼 坪井恒彦
秦漢から隋唐時代にかけての宮室における前殿と路寝―前期難波宮などの日本の宮室との関わりを含めて― 豊田裕章
継体・欽明朝における出雲の池溝開発について―東西出雲成立の史的画期― 仁木 聡
くずは考―継体天皇擁立の一側面― 西田敏秀
西京(由義宮)の残影 原田昌則
『海部氏系図』における彦火明命とその系譜的意義―火明命について一考察― 伴とし子
葛城縣における蘇我氏と巨勢氏の考古学的動向予察 藤田和尊
古墳時代の建築―出土建築部材からの戸口復原― 松岡良憲
山ノ上古墳の再検討 右島和夫
「闘鶏氷室」伝承と阿武山古墳 森田克行
河内大塚山古墳を考える 安村俊史
海を渡った馬形帯鉤 柳本照男
大阪府南河内郡太子町所在伽山古墳の調査 山本 彰
塚口義信博士古稀記念会[ツカグチヨシノブハクシコキキネンカイ]
目次
佐紀政権から河内政権へ―神功・応神伝説の意味するもの
『日本書紀』にみえる春日県主について
巡察使とそれをめぐる諸使
『新撰姓氏録』の出自記載をめぐって
天武天皇の殯儀礼に関する一考察―二十七ヵ月の殯が意味するもの
日本紀「系図一巻」が失われた理由について―功成後の皇親からの推定
遷宮と六国史―餝金物・神宝の奉献から
松原観音寺遺跡の“東寺”墨書土器に関する憶説
百済王氏と交野―奈良時代の河内国府の位置に関連して
宝亀度唐使の来日とその迎接について〔ほか〕