内容説明
宝町時代後期における社会・文化の根本史料『大乗院寺社雑事記』について、最前線の研究成果と基礎資料を提供する。
目次
史料紹介 イェール大学所蔵『興福寺會所目代細々引付』(翻刻)
史料紹介 帝塚山大学奈良学総合文化研究所蔵『南院家文書』
興福寺住侶寺役宗神擁護和讃(興福寺所蔵)(影印)
紹巴作興福寺和讃 一巻(興福寺所蔵)(復刻)
『経覚私要鈔』に見る淋汗とたて花
大乗院尋尊と伝奏広橋兼顕の確執―興福寺仏地院の帰属を巡る相論を中心として
『大乗院寺社雑事記』に見る連歌興行(五)“要旨”―長享二年(一四八八)~永正四年(一五〇七)
中世後期の摂河泉の興福寺領・春日社領
室町期興福寺住侶を巡る諸階層と法会“要旨”
中世興福寺の法衣と袈裟、そして自治
摂津国人茨木氏の盛衰(要旨)
『大乗院寺社雑事記』に見る大乗院門跡の末寺
戦国期、一条家の様相―『大乗院寺社雑事記』に見る一条家僕、石左衛門尉を中心に
興福寺別当次第表(要旨)