内容説明
柏原市古文化研究会は、大阪府柏原市を中心とした河内の地域史を研究し、その成果を柏原市の文化財調査・研究および保存にも反映させようと設立された研究会である。平成9年に『河内古文化研究論集』を刊行して以来、河内地域における考古学・古文化研究の様相もさらに多様化、充実し、それに伴い会員の研究活動も新たな進展を見せている。会員12名の多様な観点からの力作を収めた論文集第2集。
目次
南河内石川上流域における縄文時代遺跡群の動向
船橋遺跡の縄文絵画土器
有鍔壷形埴輪―高井田横穴墓出土資料の再検討
大県郡内の古墳の一試考
大阪府高井田横穴群の舟線刻壁画再考―第二支群十二号に見る線刻帆舟はあったのか
船橋遺跡の七世紀中葉のガラス小玉の生産工房と古代氏族
会明臨見西方について―高安城と大津丹比両道
東大寺の盧舎那仏と河内国大県郡の智識寺
天平勝寳元年の六十六区
竜田道の変遷
南河内と和泉を結ぶ古道についての覚書
近鉄道明寺線の鉄道構造物についての覚書