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内容説明
雪嶺の哲学思想について、今日まで様々な評価がなされてきたが、雪嶺思想に大塩陽明学の影響を指摘するものはなく、また、ヘーゲル哲学を媒介にどのように雪嶺哲学が構想されたかを解明するものもなかった。本書はこの意味から、これまでの雪嶺像についての抜本的見直しを迫った大塩思想研究家の野心作である。忘れられた哲人、三宅雪嶺の実像が甦る。
目次
維新の変革と第三の道
国民主導の政教社
相対主義的文明観としての国粋保存主義
政治を正す第三極
雪嶺思想の原点―大塩陽明学
雪嶺哲学の構想
雪嶺哲学とヘーゲル哲学体系
哲学体系をめぐる人間観の相克
『同時代史』の理念
雪嶺の英雄論と西郷隆盛
雪嶺の東アジア観
三代の言論を支えた公正無私の立場
人は稟性と境遇に生きる
一五年戦争と『人生八面観』
著者等紹介
森田康夫[モリタヤスオ]
1930年大阪市生まれ。立命館大学大学院日本史研究科修士課程修了・文学博士。樟蔭東女子短期大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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