内容説明
大坂文化の総合的研究(上方歌舞伎、上方の出版、歌謡、浮世絵、相撲、俄、見世物他)を咄家(落語家)が関わった流行唄の年代考証に駆使し、謎多き上方落語の時代に新たな光を当てた。
目次
五郎兵衛と彦八―咄家とは何か
浪速新内という芸人―神社境内の芸人と咄家の境は何か
天保・幕末の群雄出現―はなし家見立番付をどう読むか
自己宣伝も芸の内?花枝房円馬―江戸からの咄家をどう評価するか
上方に根を下ろした林屋―上方林屋の祖は誰か
笑福亭の繁栄―松富久亭松竹は実在したのか
落語作家・月亭生瀬―「月亭」の祖は誰か
消えていった名前―再び、咄家とは何か
大津絵節の松鶴とその周辺―笑福亭梅香とは何者か
林屋から林家へ―嘉永七年(安政元年)の大津波との関係は?
桂派も例外にあらず―初代文枝の前に文枝がいたか
明治の咄家の流行唄―話芸と他芸は共存できたか
著者等紹介
荻田清[オギタキヨシ]
1951年香川県生まれ。大阪大学文学部国語国文学科卒業。専門分野は近世上方芸能史、上方文化史。梅花女子大学名誉教授。編著書『上方板歌舞伎関係一枚摺考』(清文堂出版、日本演劇学会河竹賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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