内容説明
本書では、丹波と河内の豪農を取り上げ、近世後期から明治初期にかけて大きな変容を遂げる地域社会や領主権力とのかかわりのなかで、自らの経営を発展させ、政治的にも成長する豪農を詳細に分析し、当該期における豪農の役割を明らかにする。
目次
第1部 丹波の豪農と地域社会(近世後期における豪農と地域社会―篠山藩大山組園田家をめぐって;篠山藩における国益策の展開―豪農の献策を中心に;陶磁器生産をめぐる豪農と地域社会―近世後期の篠山藩と三田藩;篠山藩における新田開発―近世後期の荒地開墾型新田をめぐって;幕末維新期における豪農の活動と情報―丹波の豪農園田家を中心に;園田多祐と国益策―地域社会の繁栄をめざして)
第2部 河内の豪農と地域社会(近世後期における河内の諸相;農村構造の変容と地主経営―北河内の幣原家・濱田家をめぐって;近世後期における北河内の豪農―茨田郡三ツ嶋村樋口家をめぐって;豪農と武士のあいだ―茨田郡士の帯刀をめぐって;大塩の乱後にみる家の再興と村落共同体―門真三番村茨田家・高橋家をめぐって)
著者等紹介
常松隆嗣[ツネマツタカシ]
1970年大阪府生まれ。2004年関西大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、関西大学・大阪商業大学・大阪観光大学非常勤講師。専攻は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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