内容説明
ノーベル文学賞候補として何度も名前が挙がった日本の近・現代文学を代表する文学者・安部公房。最初期の作品“真善美社版”『終りし道の標べに』から最晩年の作品『さまざまな父』まで、徹底した読み込みにより、その独創的な作品世界の成り立ちと意味を解明する。
目次
第1部 “真善美社版”『終りし道の標べに』の位相(“真善美社版”『終りし道の標べに』「第一のノート」におけるハイデッガー;“真善美社版”『終りし道の標べに』「第二のノート」と“放蕩息子”の物語(リルケ)
“真善美社版”『終りし道の標べに』と神をめぐる思索)
第2部 変形譚の世界(『デンドロカカリヤ』論―「植物病」の解明を中心に;『赤い繭』論―リルケとの訣別;『S.カルマ氏の犯罪』論―作家誕生の物語;安部公房とシャミッソー;比喩と変形)
第3部 中・後期の文学世界(『砂の女』論―失踪者誕生の物語;『燃えつきた地図』における曖昧さの生成;安部公房作品における不整合;『箱男』論(一)―「箱男」という設定から
『箱男』論(二)―その構造について
“前衛”の衰弱―『さまざまな父』を読む)
著者等紹介
田中裕之[タナカヒロユキ]
1964年3月18日、島根県益田市に生まれる。広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、梅花女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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