目次
鏡花小説を上演する―明治三〇年代における「滝の白糸」と「辰巳巷談」上演を中心に
「戦争」小説としての「海城発電」―「例外状態」と「剥き出しの生」をめぐって
交差、転移する欲望の物語―「化銀杏」論
「髯題目」論―泉鏡花の九相観文学
『少年世界』からの「出達」―“冒険小説”「さらさら越」の可能性
「愛火」の愛の火―「新泉奇談」から「愛火」へ
妙子という「婦」―『婦系図』を司るもの
唄声の重層性について―『草迷宮』論
『楊柳歌』の京都、あるいは清水寺―“観音功徳”の顕現をめぐって
漠とした一人称、その可能性―“小説”模索期における「露肆」〔ほか〕