研究叢書<br> 『源氏物語』宇治十帖の継承と展開―女君流離の物語

研究叢書
『源氏物語』宇治十帖の継承と展開―女君流離の物語

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  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757605879
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C3395

目次

1 「宇治十帖」浮舟入水を廻る人々(浮舟入水の脇役たち―「東屋」から「浮舟」へ構想の変化を追って;「蜻蛉」巻の浮舟追慕;「蜻蛉」の宮の君―薫の浮舟評を対女房意識よりみる;宮の君をめぐる「いとほし」と「あはれ」―続「蜻蛉」の宮の君・貴顕の姫君の出仕)
2 『山路の露』―「夢浮橋」の継承と展開(『山路の露』の表現性;『山路の露』の「文」と「語り」―浮舟物語における情報回路の回復をもどく)
3 『狭衣物語』飛鳥井の物語(『狭衣物語』の吉祥天女―飛鳥井をめぐって;飛鳥井の九州―入水と「形見」の姫君の物語;『狭衣物語』の形見・ゆかり考―女性追慕の手法として;『狭衣物語』の飛鳥井の叙述方法―登場人物たちによる語りと飛鳥井の生涯における時間の流れ;飛鳥井をめぐる「底」表現―流離と入水の多重性;飛鳥井の絵日記―飛鳥井から一品の宮へ;『狭衣物語』の女院―等価・置換による物語の展開手法)
4 姫君近侍の女房達(「侍従」考―平安末期物語および鎌倉時代の物語にみられる脇役女房史;『松陰中納言物語』の「語り」の諸相―「侍従考」補遺;「夕顔」の右近―「語る」女房/「詠む」女房)
5 物語の女院たち(物語の「女院」、素描―平安・鎌倉物語に見える「女院」の系譜;平安後期及び鎌倉物語に『源氏物語』藤壼の影響を見る―物語の「女院」再考)

著者等紹介

野村倫子[ノムラミチコ]
1956年京都市生れ。1980年立命館大学文学部卒業。1985年立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。1989年~2004年立命館大学非常勤講師。大阪府立守口・磯島・茨木各高校を経て、大阪府立春日丘高等学校教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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